なぜ DEFENDER はダカール・ラリーに挑戦したのか?
モノコックボディー、電子制御4WD、オンロード起点の設計思想。それらを武器に、DEFENDERは“世界一過酷なラリー”に挑み、1−2−4フィニッシュを達成。これは偶然でも奇跡でもない
イギリス発のアドベンチャーSUVブランドである「DEFENDER(ディフェンダー)」が、“過酷すぎる”ことで知られる「ダカール・ラリー2026(Dakar Rally 2026)」に挑み、初年度にして1−2−4フィニッシュの快挙を成し遂げた。14日間にわたっておよそ8000kmのオフロードを走りきるラリーを戦い抜いたのだ。
まさにユリウス・カエサル(Julius Caesar)の「見た、来た、勝った(Veni, vidi, vici)」を地で行くようなストーリーだが、驚くべきことに、1948年に誕生した「DEFENDER」(当時の名はLAND ROVER SERIES I)が、「DEFENDER」というブランド名を冠したかたちで、本格的なワークス参戦を行ったのは、これが初めてのケースとなる。では、なぜ、「DEFENDER」はダカール・ラリーに挑戦したのか?
その理由を、「DEFENDER」のマネージング・ディレクターであるマーク・キャメロン(Mark Cameron)は「ラリーカーとロードカーの結びつきを証明するため」と説明する。最新の「DEFENDER」が一般的なSUVを蹴散らすほどのオフロード性能を備えていることは誰もが知るとおり。しかし、「DEFENDER」が本当にすごいのは、本来はオンロード車用に開発されたモノコックボディー、4輪独立懸架、電子制御式4WDといった技術を用いながら高度なオフロード性能を実現した点にある。だからこそ、「DEFENDER」はクロスカントリー4WDの常識を覆す快適な乗り心地や正確なハンドリングを実現できたのである。
ところが、旧来からのクロスカントリー4WDファンのなかには「そんな技術でオフロード走行に必要な耐久性を実現できるはずがない」と考える傾向が少なくないらしい。そこで、彼らの先入観を覆すために、「DEFENDER」はダカール・ラリーへの挑戦を決めたというのだ。
したがってダカール・ラリーを戦う“DEFENDER DAKAR D7X-R(ディフェンダー ダカール D7X-R)”は、量産車と同じ工場ラインで作られたモノコックボディーをそのまま使うとともに、エンジンやギアボックスは「DEFENDER」の最強モデル OCTAと基本的に同じものを用いている。量産車との主な違いは、新しいサスペンションの採用、大容量燃料タンク(550ℓ!)の採用、そしてラリーに必要な安全装備やナビゲーション・システムの搭載くらい。まさに、量産モデルの耐久性を証明するために作られたラリーカーが“DEFENDER DAKAR D7X-R”といって間違いないだろう。
そして、2026年1月3日(土)から1月17日(土)までに開催された「ダカール・ラリー2026」のストックカテゴリーにおいて、前述のとおり「DEFENDER」は強豪を打ち倒して1-2-4フィニッシュを達成。その圧倒的な耐久性と悪路走破性を証明してみせたのだ。これぞラリーレイドの歴史に打ち立てられた金字塔といって間違いないだろう。



















