Acne Studios 2026年秋冬コレクション
若い存在からレガシーを持つ存在へと変化してきた過程を振り返る
スウェーデン発のファッションブランド〈Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)〉が、パリファッションウィークにて2026年秋冬メンズコレクションを発表した。
クリエイティブ・ディレクターのジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson)は、ブランドが若い存在からレガシーを持つ存在へと変化してきた過程を振り返りながら、デニムとレザーが持つ本質的な魅力にフォーカス。着用者の人生や経験を刻み込みながら成熟していく素材を通して、クラシックなコードがいかに進化し得るかを提示した。
コレクションの中核を担うのは、1996年に登場したストレートレッグ・デニムの復活だ。オリジナルのプロポーションを踏襲しつつ、現代的にアップデートされ、着用や修復の痕跡を想起させるウォッシュ加工が施されている。フォトコピーされたジーンズやコラージュのように見えるトロンプルイユ表現、実際のテープや可視化されたリペアディテールによって、リアルとイリュージョンの境界が曖昧にされているのも印象的だ。レザーはポケットやトリム、ジャケット、さらにはフルルックとして登場し、使い込まれたような佇まいでデニムの世界観と自然に融合している。
一方で今季は、首元に結ばれたシルクスカーフ、精緻なパンツ丈、テーラードジャケットのインナーに合わせたロールネックニット、オープンカラーやコントラストカラーのボクシーシャツなど、伝統的な装いのコードが現代的に再構築されている。テーラリングはよりエレガントな方向へと進化し、ウエストを強調したダブルブレストのブレザー、シャープなウールコート、1970年代を想起させるクロップド丈や緩やかなフレアのトラウザーが登場。ドレッシーなイメージとスポーティーで軽やかなムードが一体化している。
またアクセサリー類は、Cameroバッグを筆頭に、1970年代のアビエイターやラップアラウンドを想起させるサングラス、ヴィンテージハードウェアに着想を得たベルト、そして繰り返しスタイリングに登場するシルクスカーフなどがラインアップ。加えてオックスフォードシューズやローファーは、修繕を重ねたような表情を持ち、細身のアンクルブーツは誇張された反り上がったトゥで足元に強い印象を残した。
ブランド:Acne Studios
シーズン:2026年秋冬




















