Jacquemus x Nike Moon Shoe の国内発売情報が解禁
ビル・バウワーマンの生み出した伝説のスニーカーが初復刻(UPDATE:国内『SNKRS』に登場)
UPDATE(2025/10/01):〈Jacquemus〉と〈Nike〉の最新コラボレーションモデル Moon Shoeが日本国内でも発売決定。ビル・バウワーマンの生み出した伝説のスニーカーを〈Jacquemus〉が再解釈した本作は、10月10日(金)より『SNKRS』などで販売開始。カラーは“University Red and Bicycle Yellow”と“Off Noir and Gum Light Brown”を展開し、価格は25,850円(税込)となる。
ORIGINAL(2025/09/24):〈Nike(ナイキ)〉の共同創業者 ビル・バウワーマン(Bill Bowerman)が手作業で制作したスニーカー Moon Shoe(ムーンシューズ)が、〈Jacquemus(ジャックムス)〉とのコラボレーションにより初復刻。同ブランドを主宰するフランス人デザイナー サイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)は、このアイコニックなシルエットを新世代に向けて再構築した。
オリジナルのMoon Shoeは、バウワーマンが「軽量かつ高いグリップ力を持つシューズ」を求める中で誕生。ある朝、彼は妻のワッフルメーカーの格子状パターンに着想を得て、それに液状のゴムを流し込むことで新しいソール構造を生み出し、Moon Shoeの原型となる試作品が完成した。Moon Shoeは、1972年の米国オリンピック選考会で少数だけ登場したものの、市販されることはなかったという。しかし、そのDNAはすぐに次のモデルに受け継がれ、1973年のOregon Waffle(オレゴン・ワッフル)、そして1975年のWaffle Trainer(ワッフル・トレーナー)へと進化。特に後者は〈Nike〉初の大ヒット作となり、アスリートに優れたグリップ性能を提供し、ランニングシューズの性能基準を一新した。
ジャックムスはMoon Shoeの印象について、次のように語る。「3年前、Nikeのアーカイブを訪れたときに、歴史的なMoon Shoeに初めて出合いました。そこには唯一無二で、ミニマルでありながら、時代を超えたモダンさを持つランニングシューズがありました。これは新しい物語を創り、ジャックムス流に再構築するチャンスだと感じたのです」
〈Jacquemus〉によって“リデザイン”されたMoon Shoeは、オリジナルのルックスと感触を再現しつつ、現代的な要素を加えることで、〈Nike〉で初めて“ワッフルソール”を採用した伝説的なシューズに新たな価値を付与。ブランドが持つ“ランニングDNA”への忠実さを保ちながら、シルエット全体を洗練させた。ギャザー加工が施されたナイロンアッパーと、リサイクル素材から作られたNike Regrind(ナイキ・リグラインド)アウトソールを採用。この2つの要素でレーシング起源と現代的なバレエの美学を融合し、地面に近いトーピード(魚雷)型のシルエットを生み出した。これは〈Jacquemus〉の持つパリ的ミニマリズムと、〈Nike〉のスポーツヘリテージのダイナミズムの両方を反映した結果と言える。レザー素材のスウッシュとヒールカウンターを備え、タン、ヒール、インソールには「Jacquemus」のロゴを刻印。また、シューズの歴史への敬意として、〈Nike〉の前身である〈Blue Ribbon Sports〉時代を彷彿とさせる特別なダブルネームパッケージも付属する。
〈Jacquemus〉x〈Nike〉Moon Shoeは、9月29日に〈Jacquemus〉の公式サイトで先行販売後、10月6日(共に現地時間)より『SNKRS』や一部の〈Nike〉直営店・取扱店にて販売開始。価格は180ドルで、カラーは〈Jacquemus〉限定の“Alabaster”に加え、“Off Noir”、“University Red”がラインアップする。なお、日本国内での展開については確認できてないため、ブランドからのアナウンスを待とう。

















