愛媛出身のラッパー GOUU が鳴らす、“未完成”のリアル ── 1st EP『ProtoTape』リリース記念インタビュー
「THE HOPE 2024」出演で注目を浴びた新鋭ラッパーが語る自身のルーツ、1st EPに込めた想い
愛媛出身のラッパー GOUU が鳴らす、“未完成”のリアル ── 1st EP『ProtoTape』リリース記念インタビュー
「THE HOPE 2024」出演で注目を浴びた新鋭ラッパーが語る自身のルーツ、1st EPに込めた想い
2002年生まれ、愛媛・松山出身。ナードな佇まいと反比例するような重く沈んだ低音ヴォイス、そして地元の空気や日常をそのまま綴った等身大のリリックで注目を集めるラッパー GOUU(ゴウ)。 2024年に「NEXT GENERATION RAPPERS BATTLE 2024 THE HOPE」で優勝し、日本最大級のHIP HOPフェスティバル「THE HOPE(ザ・ホープ)」への出演を果たした彼が、キャリア初となるEP『ProtoTape(プロトテープ)』を、『Hypebeast(ハイプビースト)』の展開する音楽ディストリビューション・レーベルブランド「Hypetrak(ハイプトラック)」から8月1日(金)にリリースした。
デビュー作からタッグを組むプロデューサー Yohji Igarashiが全曲プロデュースを手掛けた本作は、自身を「まだまだ未完成」だと語る彼の現在地、そして未来への強い意思を反映した全6曲を収録。これからのGOUUの名刺代わりとなる会心作のリリースを記念し、『Hypebeast Japan』で彼のインタビューが実現。GOUUの音楽的ルーツからラッパーとしてのスタンス、地元・愛媛への愛、そして『ProtoTape』に込めた想いまで、赤裸々に語ってくれた。
幼少期の頃から常にどこかしら「カマしたい」みたいな気持ちはありました
Hypebeast:まずはGOUUさんの生い立ちについて聞かせてください。幼少期はどんな子供でしたか? また、幼い頃から自分を表現するということに興味はありましたか。
GOUU(以下、G):小学1年生から高校生までずっとテニスをしていました。なので、小学校の頃の放課後の思い出は基本的にテニスの事が多いです。幼少期の頃から常にどこかしら「カマしたい」みたいな気持ちは少しはあったとは思うのですが、シャイで恥ずかしがって、何か思い切ってしてみようと思っても内輪ノリでいつも中途半端になってしまいました。なので、“カマシ”の範囲が身内を超える事はなかったです。
音楽を好きになったきっかけを教えてください。また、HIP HOPに興味を持ったのはいつ、何がきっかけでしたか?
G:小学校の頃、DREAMS COME TRUEさんや桑田佳祐さんなどのメジャーなアーティストの方が全国ツアーなどで愛媛のホールでライブをする時は、よく母親が連れていってくれました。あとは、テニスの送り迎えの車の中で母親がよく洋楽をかけていたのは今も覚えています。HIP HOPに興味を持ったのは中学生の時で、YouTubeで見たフリースタイルのMCバトルがきっかけです。
高校時代から地元のサイファーに積極的に参加したり、ライブを頻繁に行っていたようですね。GOUUさんが関わっていた地元のHIP HOPシーンについて、どんなものだったか教えてください。
G:今も一緒にラップをしている友達やDJをしている友達の中に高校の同級生がいて、その子達と出会う前からラップをしてはいたのですが、それまでは1人で家で曲を作ったりフリースタイルをしているだけで、その子たちと出会ってから一緒に地元のクラブでライブをさせてもらい始めました。
初めて人前でラップを披露した時のことを覚えていますか。いきなり即興でラップしたのでしょうか? 最初から上手くできましたか?
G:高校1年生の頃に出た地元のMCバトルだったと思います。マイクの持ち方も分からなくて上手く声が通らず、とても緊張して、下を向きながらラップしました。相手の方にバトルで「恥ずかしがってんのがバレバレだ」的な事を言われたのは覚えています(笑)。
地元でライブを重ねることで自身のスタイルを確立していったと思いますが、当時影響を受けたり、参考にしていたラッパー(アーティスト)はいますか? もしくは、例えば地元の先輩や友人で影響を受けた人物がいれば教えてください。
G:特定の誰かを参考にして制作はしていませんでしたが、当時聴いていた日本人のラッパーの方々からは自然と強い影響は受けていたと思います。
GOUUさんにとって愛媛・松山とはどんな場所ですか? また、東京で暮らすようになってから、自身の価値観に変化はありましたか?
G:地元は、とても人が暖かい場所だなと思います。愛媛を離れて、地元で培った物を、東京は勿論、もっと多くの場所まで届けたいという気持ちはより強くなりました。
自分でオリジナルの楽曲を制作するようになったのはいつ頃からですか?
G:高校1年生の頃だったと思います。
ラップを始めてすぐにオリジナルを作り始めたんですね。では、初期からタッグを組んでいるYohji Igarashiさんとはどのように出会ったのでしょうか。そこからデビューシングル『Qs』をリリースするまでの経緯を教えてください。
G:Yohjiさんとは共通の知り合いを通じて紹介して頂きました。最初の出会いから3年ほど100曲以上デモのラリーをして、色んなアドバイスを頂きました。『Qs』はそのデモの中の一曲で、そろそろ何かリリースしようというタイミングでこの曲を選びました。
2024年のTHE HOPEへの出場は、GOUUさんにとって大きなターニングポイントだったと思います。率直に当日の感想を聞かせてください。また、その後の反響はいかがでしたか?
G:自分の出番まではとても緊張しましたが、持ち時間が5分だったので、ライブが始まると一瞬で終わった感覚でした。オーディションから出演させていただて、急遽出演が決まってから本番までの期間がとても短かったので、当日はバイトを休んで参加しました。反響としては、当日は配信もあったので両親が見てくれました。なかなか僕がライブをしてる姿を見る機会はないですし、恥ずかしさもありつつ、「割とちゃんとやっているんだな」と伝わったかなと思うので、良かったですね。
ここからは楽曲制作のプロセスについて教えてください。まずリリックについて、こだわりや意識していることはありますか?
G:自然体で自分を表現するように心がけています。プロ野球やお笑いなど、自分の好きなカルチャーやバイト中に思ったこと、地元での出来事など、なるべく自分の身近な言葉を使って書くようにしています。
なるほど。どのようなシチュエーションで歌詞を思いつくことが多いですか?
G:曲を作ろうと思って歌詞を書くこともありますが、散歩していたり、電車に乗っている時など、何か他のことをしている時に思い付いて、書き留めておくことも多いです。
トラックはYohjiさんに制作を依頼していると思いますが、GOUUさんはどの程度関わっているんでしょうか? 例えば制作段階からイメージを伝えるのか、それとも提供されたビートから選んでいるのですか?
G:僕からYohjiさんに「こういうトラックで作りたいです」と提案することもありますし、Yohjiさんから「こういうのはどうだろう」とトラックを送っていただくこともあります。今回のEP『ProtoTape』では特に決めることなく、両方のパターンで作られた楽曲が入っています。
EPの中でお気に入りのパンチラインは「今シフトボード 次ビルボード」。これは実現させたいですね
ここからは1st EP『ProtoTape』についてお聞きします。制作期間はどれくらいでしたか?
G:1番最初に出来た楽曲が『Mandarin』で去年の9月頃だったと思います。最後に出来た楽曲が『555 Remix』で、今年の6月に完成しました。
EP全体のコンセプトはありますか? また、タイトル『ProtoTape』に込めた意味を教えてください。
G:1stEPなので、“まだまだ未完成でここから”という思いを表現したく、「試作品」という意味の“Prototype(プロトタイプ)”と、EPやアルバムなど、まとまった音源の時に用いられる“〜tape”という単語を組み合わせて『ProtoTape』というタイトルにしました。
一曲目の『G.O.U.T.』はMVも制作していますね。FAN TAJIOさんが監督を務めたMVのコンセプト、世界観を解説してください。
G:『G.O.U.T.』のMVは、“G.O.A.T.”(*Greatest Of All Time:史上最高の意味)というテーマそのままで、実際に本物のヤギ(Goat)と撮影しました。“G.O.A.T.”という言葉のイメージのまま、MV終盤は僕とヤギがおもちゃのゴールドチェーンを首に付けて撮影しています(笑)。かなりユニークな映像になっていると思うので、是非見ていただきたいです。ちなみに、撮影地は東京近郊でした。
『555 Remix』で参加されているT-STONEさんについて聞かせてください。彼とはどのように出会いましたか? また、楽曲制作はどのように進めていったのでしょうか。
G:T-STONEさんは僕が一方的に存じ上げていて、以前から楽曲も聴いていました。自分が高校生の時に、愛媛のクラブでT-STONEさんがライブしているのを観たりもしていたんです。それでTHE HOPEのオーディションの際に、初めてご挨拶させていただきました。
『555』をリミックスするにあたり、元々配信されていたVerのHookで僕が「地元が四国の方」というリリックを入れていたので、客演に入ってもらうなら絶対に四国のラッパーの方が良いと思い、徳島出身であるT-STONEさんにご連絡しました。重厚感のあるトラックに合ったハードなSpitをしていただき、T-STONEさんのVerseを初めて聴いた時には上がりましたね。
『ProtoTape』の収録曲の中で、特にお気に入りの楽曲を教えてください。
G:今お気に入りの楽曲は『G.O.U.T.』と『Full Base』です。『G.O.U.T.』はHookもキャッチーで、地元の事を書けたので気に入っています。お気に入りのパンチラインは「今シフトボード 次ビルボード」です。これは実現させたいですね。
『Full Base』は「野球」がテーマなんです。阪神タイガースが好きで普段からよくプロ野球を観るので、野球をテーマにした曲が出来て良かったです。トラックとFlowのノリも全体的に気に入ってます。
このEPはリスナーにどのようなシチュエーションで聴いてもらいたいですか?
G:どれもかっこいい曲が出来たので、どんなシチュエーションで聴いてもらっても大丈夫だと思います。そうですね…『G.O.U.T.』はバイト前に聴いていただければ!
ファッションのこだわりはありますか? また、好きなブランドがあれば教えてください。
G:服は自分が着ていて違和感がない物を選ぶようにしています。TTTMSW(ティー)やSPECIAL GUEST K.K.(スペシャルゲストK.K.)、FAF(Fake ass flowers:フェイク アズ フラワーズ)など、日本のブランドの洋服を着る事が多いです。
将来的にアーティスト/ラッパーとしてどんな存在になっていたいと思いますか? 未来の展望があれば教えてください。
G:今はより多くの人に自分の活動をチェックしていただきたいです。将来的にはワンマンライブを成功させたり、大きなイベントにも呼んでいただけるようなラッパーになりたいですね。あとは、地元の愛媛とセットで自分の名前が広まっていければ嬉しいです。
今後のスケジュール(ライブ、イベント出演など)を話せる範囲で教えてください。
G:今年の10月13日(月・祝)に恵比寿のBATICAでEPのリリースパーティを予定していますので、是非多くの方に来ていただきたいと思っています。
最後に、Hypebeastの読者やリスナーへメッセージをお願いします。
G:初めまして、愛媛県の松山市から来ましたGOUUです。自分の作品や活動をチェックしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!
アーティスト:GOUU
タイトル:『ProtoTape』
配信日:2025年8月1日(金)
配信リンク1. G.O.U.T.
2. ENTITLE
3. Full Base
4. GHOST
5. Mandarin
6. 555 Remix feat.T-STONE
【ライブ情報】
GOUU “ProtoTape” Release Party
日程:2025年10月13日(月・祝)
OPEN 18:00 / CLOSE 22:00
会場:EBISU BATICA
住所:東京都渋谷区恵比寿南3-1-25 ICE CUBE 1F/2F
料金:ADV 2,500円 / DOOR 3,000円(*1ドリンク代別)
-LIVE-
GOUU
-Guest-
Coming Soon…
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