ポスト・マローンが Austin Post 初のランウェイショーを開催
ウエスタンスタイルを現代的に昇華
ポスト・マローン(Post Malone)が手がけるブランド〈Austin Post(オースティン・ポスト)〉が、パリにて待望のデビューランウェイショーを開催した。“Season One: At First Light(シーズン1:アット・ファースト・ライト)”と題された本コレクションは、西部のカウボーイが持つ理念、たとえば“個としての力強さ”、“本物であること”、“土地とのつながり”を、現代的な感性で再解釈したものだ。
ランウェイには、ワークウェアの枠を超えた“モダン・カウボーイ”のユニフォームが多数登場。ポスト・マローンは、デニム・オン・デニムという定番のウエスタンスタイルをベースにしながらも、洗練されたテーラリングと個性的なディテールで格上げした。さらに、ゴールドの星があしらわれたベルベットジャケットは、牧場のタフさとロックンロールのグラマラスな雰囲気を融合させた印象的なピースとして存在感を放っていた。
今回のコレクションで特に目を引いたのがフリンジジャケットだ。もともと開拓時代に雨を弾き、早く乾くようにと実用性のために設計されたのがフリンジである。しかし現代では、動き・自由・スタイルの象徴へと昇華している。ポスト・マローンはその歴史に敬意を表しつつ、歩くたびに揺れ動く大胆なフリンジジャケットをショーの中でも主役級の存在として位置づけた。
すべてのルックには、伝統的なウエスタンブーツブランドである〈Lucchese(ルケーシー)〉のブーツをスタイリング。さらには本物の馬まで登場し、ウエスタンスタイルが単なる一時のトレンドではなく、ライフスタイルそのものであることを力強く提示した。〈Austin Post〉は、ファッションにおける“西部の精神”を現代に蘇らせる、唯一無二の存在としての第一歩を踏み出した。
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