SILAS がフランス・パリで再始動を祝うローンチパーティを開催
“WHERE IS SILAS?”のポスターが街をジャック
仏パリ・マレ地区の一角。その通りの壁一面に、“WHERE IS SILAS?”と大きく記されたポスターが貼り出され、通行人の視線を集めた。このメッセージの主は、1998年にラッセル・ウォーターマン(Russell Waterman)とソフィア・プランテラ(Sofia Prantera)によって立ち上げられたロンドン発のブランド〈SILAS(サイラス)〉だ。かつて音楽と密接に結びついたユースカルチャーを牽引したそのブランドが、20年以上の時を経て、本国企画として再始動する。
去る6月25日(現地時間)、そのローンチを祝して、フランス・パリでパーティが開催された。会場の装飾には、2000年代のレコードショップやZINE文化を彷彿とさせる“解体されたブックレット”が配布され、〈SILAS〉のアンダーグラウンドな美学が空間全体を包み込んだ。印象的なライティングが照らす中、多くの関係者たちが音楽とともに新生〈SILAS〉の幕開けを祝った。
本イベントでのパフォーマンスのトップを飾ったのは、2026年春夏シーズンよりブランドの新クリエイティブディレクターを務めるタロウ・レイ(Taro Ray)。当日のプレイリストには、自身の制作プロセスやインスピレーションが落とし込まれており、ブランドの再始動にふさわしい世界観を演出した。インディー系シンガーソングライターのギョンス(Gyeongsu)による特別なアコースティックセットのライブパフォーマンスを皮切りに、エクスペリメンタル音楽のプロデューサーのズールー(zulu)、そして東京を拠点とするアーティスト タロウ・イマイ(Taro Imai)のステージと続いたラインアップが、会場にさらに熱を注いだ。会場の壁には、2000年代初頭のヴィンテージレコードのパンフレットから着想を得た分解されたブックレットやジンが飾られており、音楽シーンにおける〈SILAS〉のレガシーを示すもうひとつの演出も見られた。
新たな〈SILAS〉について、タロウ・レイは次のように語る。「SILASは、10代の頃によくライブハウスで見かけたブランドでした。ロンドンのクリエイティブなコミュニティとすごくつながっていて、作っている人たちも、着ている人たちも、全部その中の人たちって感じがして。あれから20年経って、関わっている人たちは変わったけど、あの頃のエネルギーは今もちゃんと残っている。今の音楽シーンで、あの時と同じストーリーをもう一度伝えたいと思っています」。
2026年春、本格始動する〈SILAS〉の動向から目が離せない。最新情報は公式『Instagram(インスタグラム)』をチェックしよう。













