Back to Film:気鋭ラッパー CFN Malik と Tete による一夜限りのツーマンライブ
ヒップホップアーティストの新たな表現方法を引き出すツーマンライブシリーズ “XX”にフォーカス
使い捨てカメラ “写ルンです”を用いて、デザイナーやアーティストらの日常を切り取る『Hypebeast』の不定期企画 “Back To Film”。今回は、東京・渋谷の『WWW』にて開催された、ヒップホップアーティストの新たな表現方法を引き出すツーマンライブシリーズ “XX(ダブル・エックス)”にフォーカスした。出演者は、アトランタと横須賀にルーツを持つ注目株 CFN Malikと、「POP YOURS 2025」のNEW COMER SHOT LIVEでもその存在感を示したTeteの気鋭ラッパー2人。この貴重な瞬間を捉えるべく、CFN Malikの所属するクルー YOKO SQUADの皆さんと、“XX”の運営メンバーが会場にてシャッターを切ってくれた。
当日はあいにくの雨だったが、悪天候を感じさせないほど多くのリスナーが会場に集結。20:00を少し過ぎた頃、トップバッターとなるTeteが、「盛り上がってるか渋谷」という掛け声とともに自身の等身大を歌った“Top”でスタートを切った。早くも歓声が上がる中、力強い歌声で“Soul Ship”を披露。続けて、ファーストアルバム『Pueple Way』より“Fiji”を歌い、「今日、このツーマン来ないやつの方がおかしいからね」とCFN Malikとツーマンができることへの喜びを語った。その後、“山羊”などで会場の熱気を高めると、ゲストとして彼も所属のクルー RIVER SIDE HOLLYWOODよりM.O.C.が参戦。そのまま“Eboshi”を一緒にパフォーマンスし、これからはクルーでの活動にも力を入れていくことを明かした。アップテンポの“汐騒”と“sonatine”で観客をさらに盛り上げたあと、「みんなの熱気がすごくて喉が潰れちゃいそうなんだけど、あと2曲を新アルバムから愛してる娘のための曲を持ってきました」と話し、サプライズで娘ふたりがステージに登場。娘たちの横で“angela”と“soul speed”を歌い上げた。そしてラストには、ヒット曲 “滑走路”を熱唱。“俺は今飛ぶ 俺たちは飛ぶ”と歌うフックでは、彼らしいステージの締めくくりを飾るようにオーディエンスが大合唱していた姿が印象的だった。
Teteがパフォーマンスを終え、より一層会場の期待が高まる中で「What’s up Tokyo. 調子どう?」との言葉に歓声が上がりCFN Malikが登場。心地いいフロウが特徴の“Do this shit 4 me”から始まり、早くも1曲目でオーディエンスを踊らす。2022年に発表したEP『CAME FROM NOTHIN』より数曲歌い、全力のパフォーマンスで会場のバイブスをグッと引き上げた。MCでは、最新のミックステープ『MADE MA WHOLE HOOD SWAGED UP』について、4月に急逝した日本を代表するラッパー JJJが制作に大きく関わっていたことを説明。彼への想いを語りつつ「リスペクトを込めてこの曲をやらせてください」と“JJJ Freestyle”を披露した。同曲を皮切りに、『MADE MA WHOLE HOOD SWAGED UP』よりトラックリスト順に“Feels nice”までを歌い切る。終盤には、「新曲持ってきたからやっちゃおうかな」とメロウなテンポの未発表曲をお披露目。最後は“冬の花”をチョイスし、観客席いっぱいに広がるスマートフォンのライトに照らされながらステージを終えた。
本イベントでは、これからのヒップホップシーンを担う同年代のアーティストとして、お互いをリスペクトしあい、フックアップするような言葉をそれぞれが自然と発していたことが最も印象的だった。また、TeteもCFN Malikも初の長尺でのライブであったのにも関わらず、それを感じさせないほど真っ直ぐで力強いパフォーマンスを魅せた。ショットライブやクラブイベントではなかなか見れないそれぞれの“アーティスト像”がしっかり感じられたのも、“XX”というイベントならではだったのではないか。編集部に届いた2台のカメラを現像してみると、ステージから見たライブ中の様子をはじめ、ステージ外での両者のリラックスした姿や、Teteと娘ふたりのレアショット、それぞれのポートレートまで、普段は映し出されない舞台裏の写真が多数収められていた。その様子は、上のフォトギャラリーからチェックしよう。



















