OAKLEY が NASA 月面探査計画のための次世代バイザーシステムを開発することを発表
アメリカの民間宇宙インフラ開発企業「Axiom Space」とのパートナーシップにより
〈OAKLEY(オークリー)〉とアメリカの民間宇宙インフラ開発企業「Axiom Space(アクシオム・スペース)」が、次世代の宇宙服となる“AxEMU”のバイザーシステムに関するパートナーシップを正式に発表。この発表会は、7月12日(現地時間)にアメリカ・カリフォルニアの“インタープラネタリー・ヘッドクオーターズ”で開催された、〈OAKLEY〉創立50周年記念イベントにて行われた。
今回のチームアップは、「Axiom Space」と「NASA((アメリカ航空宇宙局)」が1972年12月のアポロ17号以来の有人月面着陸計画として2025年末に実行を予定している、女性が初めて月面に降り立つミッション “Artemis III(アルテミス3号)”の実現に向けて決定。全く異なる分野の2社が手を組み、月の南極探査に必要な最先端の安全性と視界の明瞭さを提供する技術を共同で開発していく。
「Axiom Space」は、〈OAKLEY〉の極限のスポーツや冒険環境における専門性を評価しこの度のパートナーとして選定。〈OAKLEY〉は、宇宙飛行士が鮮明かつ安全に、より遠くを見ることを可能にする高度な光学技術を持つ。宇宙飛行士が“Artemis III”で月面に再び降り立つ際には、赤外線、極端な温度、微小隕石から守る視覚システムが必要であり、同バイザーシステムにはこの過酷な環境での最適なパフォーマンスを保証するための〈OAKLEY〉の技術力が不可欠だという。
このバイザーシステムは、光の屈折が地球上とは異なり、影がより深くなるという視覚的に過酷な宇宙環境に対応するために設計。デザイン面の特徴としては、シームレスにスライドおよび収納可能な2層構造の展開式バイザー、過酷な光環境に対応する反射性のゴールドコーティング、紫外線および月面の塵から宇宙飛行士を守るセカンダリーヘルメットバブルなどが挙げられる。そのほか、可視光透過率の調整により強い日差し下でも視認性を高めていることや、クリアな視界を最適化するためのヘイズ低減、バイザー内面およびセカンダリーヘルメットバブルに施された多層コーティング、月面の塵から保護する耐傷コーティングなど、最高レベルの機能性を搭載。
「Axiom Space」の宇宙飛行士兼最高技術責任者 若田光一氏は「宇宙では太陽光が非常に強烈で、まるで目を突き刺すように感じます」と語り、続けて「だからこそ、私たちの目を守り、過酷な月面環境での作業を可能にする最大限の視界を確保するために、優れたバイザーシステムが必要なのです」と述べている。
今回のパートナーシップの更なる詳細は、こちらをチェックしよう。













