POST ARCHIVE FACTION (PAF) 2026年春夏コレクション
“テーラリング”にフォーカスし、よりクラシックなスタイルを提案























































韓国発の気鋭ブランド〈POST ARCHIVE FACTION (PAF)(ポスト アーカイブ ファクション、以下PAF)〉は、第108回「Pitti Uomo(ピッティ・ウォモ)」(正式名称:Pitti Immagine Uomo)のゲストデザイナーとして、イタリア・フィレンツェにて2026年春夏コレクションを発表した。
かつて鉄道駅として利用されていた『Stazione Leopolda』を舞台に行われたコレクションは、潮の流れが海岸線を形作るように、モデルたちが定まった方向ではなく、ランウェイを漂うように徘徊する。テーマに掲げた“Drifters(放浪者)”の示す通り、目的地にとらわれず、リズムに導かれるような穏やかな動きの演出は、ブランドが流れに身を委ねながら、静かでゆるやかな歩みを進める姿勢を表現した。
有機的なフォルムとテクニカルなアプローチで知られる〈PAF〉は、クリエイティブ・ディレクター ドンジュン・リム(Dongjoon Lim)曰く、今回のコレクションで初めて“テーラリング”にフォーカスし、よりクラシックなスタイルを提案。天井から砂が降り注ぐランウェイには、ブラック、グレー、ホワイトといった抑えた色調で統一されたアイテムが登場。肩や胸のドレープが特徴のジャケット、襟にフリンジ加工が施されたシャツ、薄く柔らかな素材のニットウェアなど、しなやかで繊細なピースの数々は着用者の歩みによってシルエットが変化し、身体の動きと共に呼吸しているかのよう。毎回注目の集まるフットウェアは、レザーのドレスシューズや薄型のスリッポン、そして〈Clarks Originals(クラークス オリジナルズ)〉とのコラボ Wallabee(ワラビー)がお披露目された。
ブランド:POST ARCHIVE FACTION (PAF)
シーズン:2026年春夏
日付:6月19日(現地時間)