POP YOURS 2025 に出演したホットなアーティストたちのステージ衣装をチェック

スタイリングのお気に入りポイントやブランド名、パフォーマンスの感想および意気込みを伺った

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去る5月24日(土)と25日(日)に『幕張メッセ 国際展示場』9-11ホールにて行われた、国内最大規模のヒップホップフェス「POP YOURS 2025」。チケットは3年連続でソールドアウトとなり、動員は35,000人、『YouTube(ユーチューブ)』での生配信の視聴回数は昨年の約3倍となる180万回を記録した。また、Day1のラストには「POP YOURS OSAKA」の開催を10月に予定していることが発表され、会場および視聴者を盛り上げた。昨年に続き『Hypebeast』では、そんな「POP YOURS 2025」に出演した、ホットなアーティストたちのステージ衣装をキャッチ。今回は5回に分けてその様子をお届け。スタイリングのお気に入りポイントやブランド名に加えて、パフォーマンスの感想および意気込みを伺った。

Day1

Day2

また、今回『Hypebeast』には、“POP YOURS Fit Check”に出演してくれたアーティストの方々らを含む本イベントのオフィシャルライブレポートも到着。下記よりチェックしよう。


2022年からスタートした「POP YOURS」は、BAD HOPの解散発表をはじめ、TohjiやLEXの独創的なステージなど、近年の日本のヒップホップシーンにさまざまな話題と大きな影響を与えてきた。4回目となる今回は¥ellow BucksとJJJをヘッドライナーに据えて開催発表。

DAY1のオープニングDJはDJ YUTO。10:30から爆音のヒップホップで1万人以上が合唱する光景はもはや「POP YOURS」の風物詩。そんな朝にぴったりのアーティストといえば、それはSEEDA。満タンのバイブスで“Daydreaming pt.2”などを歌った。JinmenusagiとCharluは意外にも今回が初登場。抜群のライブスキルで観客のバイブスを沸騰させた。

STACK THE PINK、ziproom️、TOKYO世界、TeteがNEW COMER SHOT LIVEをかましたのち、赤い髪をスパイキーヘアのようにアレンジした7が“言った feat. MIKADO”などを歌った。ダンサーを従えたeydenはパフォーマンスの端々からヒップホップカルチャーへの愛を滲ませた。新曲を中心にセットリストを組んだFuji Taito、実力と思い切りの良さで一気に人気アーティストの仲間入りしたKaneee、美しい声とスムースなフロウが特徴の3Houseと続いていく。

凄まじい衝動を放ったのはKMだ。“力をくれ”(LEX)などのKMリエディット曲をマイクで激しく煽りながらプレイしたほか、彼がプロデュースした昨年のアンセム“Champions”にKaneee、Kohjiya、Yvng Patraを呼んで場内のエネルギーを爆発させた。続くkZmは「デカフェスの主役はお前ら」と名言を残し、“DOSHABURI”“Teenage Vibe”などで幕張メッセを揺らした。JP THE WAVYは武器であるダンスにフォーカスし3曲も新曲を歌った。

BIMはトレンドのサウンド感ではなく、オーセンティックなスタイルのヒップホップで「POP YOURS」にのぞんだ。だが客演のPUNPEEや、DJ ZAIの超絶スクラッチを要所に挟むことで、自分のスタイルは変えず、同時に観客もしっかり楽しませるライブを披露。そしてバンガー “DNA”には人気者のKohjiyaも加わって幕張をぶち上げた。ANARCHYは観客と対話しながらポジティブなバイブスを交換し、IOはギターとキーボードをフィーチャーして自身の持つ哀愁と言葉の力をさらに際立たせていた。

プライベートな祝い事が話題になったBenjazzyは「POP YOURS」で変わらぬラップ巧者ぶりをアピールした。Watsonは持ち前の声の良さとワードチョイスのセンスで今年も際立っていた。大合唱の“阿波弁”に加え、Benjazzyと制作した新曲“Fashion Week”も歌った。令和のギャルをレペゼンするLANAのスタイルはまさに“Street Princess”。かわいさとかっこよさを同時に表現するパフォーマンスや演出は今年も圧巻。“No.5 Remix”にはVingoも駆けつけた。

DAY 1のヘッドライナーを務めるのは¥ellow Bucks。2年前のリベンジの機会で “Yessir”や“My Resort pt.2”をはじめ、“Big Shit Trouble feat. eyden”などキラーチューン満載のセットリストに観客は絶叫し続けた。だが何よりも印象的だったのは¥ellow BucksがDJをしたパート。“力をくれ”(LEX)、“Miss Luxury”(YZERR)といった自身の参加曲をプレイし、それにあわせてセキュリティのように屈強なダンサーと、妖艶なゴーゴーダンサーたちがそこかしこで絡み合うパフォーマンスを披露したのだ。その様子は人気ゲーム『Grand Theft Auto』に出てくるナイトクラブ。猥雑で危険だが同時に魅力あふれる世界。ゴーゴーダンサーのセクシーなダンスが『POP YOURS』の看板である超巨大LEDに大写しになった場面は、あまりにも刺激的で痛快なエンターテインメントで、¥ellow Bucksのバックグラウンドを垣間見られる体験だった。最後に自身の波瀾万丈なキャリアを踏まえ、「本当に好きなことなら、続けていればいつか必ずチャンスは来る」とポジティブなメッセージをファンに伝えてDAY2にバトンを繋いだ。

DAY2はMARZYのDJからスタート。前日と同じく、観客の大合唱が幕張メッセに響き渡っていた。PUNPEEはJJJと一緒に作った“Step Into The Arena”を歌ったあと、古着屋でファンの店員に携帯を拾ってもらったエピソードを話して、「自分は優しいリスナーの方に恵まれている」と彼らしいウォーミングなステージを届けた。

昨年DAY2のNEW COMER SHOT LIVE に出演していたswettyとlil soft tennisが今年はメインアクトに抜擢された。swettyは“cuz u just memories”などでフレッシュなエネルギーがほとばしるライブを、lil soft tennisは難しい時間を乗り越えて清々しいステージを見せてくれた。ちなみに今年のNEW COMER SHOT LIVEは、去年観客だった5Leaf、才気あふれるlilbesh ramko、ラップ巧者のDAB、ハイセンスなTade Dustが出演した。

MIKADOは“言った remix”でTOFU、HARKAを呼び込んだ。ワードチョイスが独特で会場で一緒に歌っていると楽しい気持ちになった。DADAはおなじみ“Satsutaba”でかまし、“Dawn”などを歌った。Bonberoは「レジェンドと作った曲」と昨年の『POP YOURS』企画曲 “YW”をアカペラでラップ。“Ringdidiringring”にSEEDA、“Oil Freestyle”にCampanellaを呼んで切れ味鋭くスピットした。

秀逸な言語感覚が魅力のElle Teresaは、今回、衣装、映像を含めて自身の世界観――“エルいちばんかわいい”を完全に表現してみせてくれた。彼女自身のライブにおける表現力も昨年より格段に上がっており、最初から最後まで完璧な内容だった。続くNENEはkoshyと制作したアルバム『激アツ』を中心に選曲。“バナナボート”では再びElle Teresaが出て来て、MVの振り付けをド派手なダンサー軍団と一緒に踊った。二人の時間帯はずっと黄色い声援が飛び交っていた。

Daichi Yamamotoは代表曲“Let It Be”をはじめとして熱のこもったパフォーマンスを披露。1曲目 “Newtone”にはJJJのシャウト “Let’s Go Daichi!”が入っている。この日の観客はこのシーンもしっかり合いの手を入れた。STUTS on the WAVEではなんと3つも新曲がお披露目された。そのうちの1曲の客演はCampanella、鎮座DOPENESS、Candeeという異色の組み合わせ。プロデューサーの個性がミックスされたおもしろさを感じられた。その後、swettyとElle Teresaというこれまた異色のコンビによる「POP YOURS」企画曲“I JUST”がサプライズ披露され、フェスを盛り上げた。

今年の客演王といえる活躍をしたKohjiya。どのステージでも大声援が送られていたので、待望の自身のステージに幕張は湧きに湧いた。Bonberoと制作した“Denied”や“Never Disappoint”などを歌うとどんどん熱気は高まっていった。あっという間にラストソング。リリースされたばかりの“99 Steps feat. Hana Hope”にはSTUTSも参加した。

Kvi Babaの強みは、キャッチーで一緒に歌っていて気持ちがいい強力なフックだろう。G-k.i.dをフィーチャーした“Friends, Family & God”などさまざまな曲で気持ちの入ったシンガロングが響き渡っていた。Jin Doggは今年も変わらぬハードさだった。“Prada feat. DADA”や“Death Note feat. Pxrge Trxxxper”はハードコアパンクのライブかと錯覚する勢い。ラストに客席まで行って“Team Tomodachi Dirty Kansai Remix”を歌った。「実は1回目から毎年なんらかの形で出演している」G-k.i.dのステージには、ドラマでおなじみ般若やJin Doggが客演(“MOGURA〜裸足のままで〜”)。ソウルのこもった「日本の歌」に多くの観客が聞き入っていた。続くYo-Seaはギターとコーラス二人をサポートメンバーに迎えて登場。STUTSとの“Flower”などを透き通る声で届けた。その後、GooDeeが参加した新曲も歌った。

唾奇は意外にも今年が初の「POP YOURS」。フェスオリジナルソング “PAGE ONE”にも参加した。唾奇とKohjiyaの特徴は声。言葉が二人の声に乗ると力を増す。この曲は常に自分と向き合い続けるラッパーたちの覚悟の歌。たくさんのラッパーたちのたくさんのライブを見た後に聴くと、華やかさの裏にある努力や葛藤を思い起こさせた。最後には「リスペクトを込めてヘッドライナーのJJJにつなぎます」と話してステージを降りた。

JJJは2025年4月13日に35歳で亡くなった。昨年11月に日比谷野外音楽堂でのワンマンライブを成功させ、明けて1月に「POP YOURS 2025」の大トリに抜擢された。アーティストのレベルをワンランク上に引き上げる、実に「POP YOURS」らしい人選だと思った。初年度のBAD HOPも、昨年のTohjiやLEXも、今思えば順当だが当時としてはチャレンジングだった。

2023年に発表したアルバム『MAKTUB』は、JJJの実験精神、ポップセンス、散文詩のような繊細なリリック、そして唯一無二の声とフロウが、非常に高い濃度で結晶化した傑作だ。今回のステージは、同作収録曲を中心に、生前のJJJとスタッフが構想していた演出を可能な限りそのまま実現させた。

バックDJはAru-2。ライブは新曲“dali”からスタートした。JJJの生の声にはすさまじい力がある。その不在感こそあれ、彼の生み出した音楽の素晴らしさは色褪せるわけがない。爆音の“dali”は恐ろしいほどクールでかっこよかった。“心”、“Find Away”には、それぞれオリジナルゲスト STUTS、OMSB、Daichi Yamamotoに加え、岩見継吾がコントラバスで参加。楽曲の情感をさらに深化させた。“Cyberpunk”にはBenjazzyが駆けつけた。ホログラムの幕を使って、JJJのシルエットや『MAKTUB』のアートワークを投写した。さまざまな曲で共演したCampanellaは“Something”で「今現在リリックに込める自分と自分のその後 2025.5.25」とラップした。JJJとSTUTSにとっての代表曲“Changes”、そして最後にルーツである2013年のクラシック“Fla$hBackS”でライブを締め括った。

「POP YOURS 2025」のラインナップはこれまで以上に多様になったが、観客はすべて受け入れていたことが最も印象的だった。どんなアーティストでも楽しもうとしていたし、もしかしたら予習をしているのかもしれない。当初、「POP YOURS」というイベント名には、日本におけるヒップホップがポップカルチャーになって欲しいという願いが込められていた。その目的は徐々に達成されつつあるのかもしれない。そう感じさせられた4年目の「POP YOURS」だった。

なおDAY 1終了直後に、「POP YOURS OSAKA 2025」の開催が発表された。会場は大阪城ホール。日程は10月18日。ラインナップ、チケット情報などは近日発表される。

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