タイショーン・ジョーンズが Supreme を名誉毀損と契約違反で提訴
2,600 万ドルの損害賠償を請求
26歳のプロスケーターであるタイショーン・ジョーンズ（Tyshawn Jones）が、名誉毀損と契約違反を理由に〈Supreme（シュプリーム）〉を提訴したことが明らかとなった。
タイショーン・ジョーンズは、アメリカ・ニューヨーク出身で、13歳にして〈Supreme〉のライダーとして契約。また、2015年にはナケル・スミス（Na-Kel Smith）と共にスケートボードブランド〈Hardies Hardware（ハーディーズ ハードウェア）〉を設立するなど、ニューヨークカルチャーが反映された彼のスタイルは、世界的に評価を得ていた。〈Supreme〉においてライダーとしてはもちろん、これまでルックにも出演していることが見受けられたものの、昨年からシーズンルックにも見られなくなり、突如契約が切られていたようだ。
5月12日（現地時間）にマンハッタン最高裁判所に提出された訴状にてタイショーンは、〈Supreme〉からコスト削減を口実に複数年契約が打ち切られたと主張。〈Supreme〉との当初の契約で未払いとなっている125万ドルに加え、2,500万ドルの損害賠償を求めている。
〈Supreme〉はこれに対して、〈Marc Jacobs（マーク ジェイコブス）〉x NIGO®️（ニゴー）のキャンペーンビジュアルに勝手に出演したことが契約に違反したとし、契約を切ったと主張している。
一方タイショーンは、他ブランドでのモデル活動について〈Supreme〉にはオープンにしてきたと主張。さらに、〈Supreme〉が若いキャリアを潰し、彼を他ブランドや他プロジェクトからブラックリストに載せた責任があると意思表明をしている。
タイショーンは、『New York Post（ニューヨーク・ポスト）』紙に、「このような事態になってしまったのは悲しいが、自分自身と自分のキャリアに対して義務があり、次世代のスケートボーダーたちに対しても、正しいことのために立ち上がる責任を感じている」と述べる。さらに、「Supremeの成功は、若い才能の貢献によって形作られてきた部分が大きい。その貢献は尊重されるべきだと信じている」とコメントした。
