Back to Film:MonyHorse のワンマンライブ『MONISHOW 2025』──熱狂の舞台裏をプレイバック
シャッターを切ってくれたのはYENTOWNメンバーのPETZ
使い捨てカメラ “写ルンです”を用いて、デザイナーやアーティストらの日常を切り取る『Hypebeast』の不定期企画 “Back To Film”。今回は、5月10日(土)に『Zepp Diver City』で開催されたヒップホップクルー YENTOWNのメンバーであるMonyHorseによるワンマンライブ『MONISHOW 2025』をフューチャー。本企画のために今回シャッターを切ってくれたのは、同じくYENTOWNのメンバー PETZだ。当日のパフォーマンスから、舞台裏の様子を捉えた貴重なショットの数々を、レポートとともにお届けする。
約半年ぶりとなるMonyHorseのワンマンライブ『MONISHOW 2025』の公演チケットは、即日完売。本公演の約2カ月前にリリースした4thアルバム『MONIBUM 2』の余韻もあり、客演にも期待が高まる。オープンは18:00からなのにも関わらず、当日の15:00頃から会場の周りには、MONYHORSEのファンがちらほら見受けられた。若きHipHopヘッズたちの熱は力強く、彼の音楽性とアルバムの集大成を一目見るべく集結。18:00が近づくにつれて、ファンの高揚感は沸々と上がっていき、今か今かと“主役”の登場待ち構えているようだ。なお、今回のワンマンライブでは、『ABEMA(アベマ)』の展開する『ABEMA HIPHOP』を通して生中継されたため、会場に行けずとも画面越しで時間を共有することができた。時間は若干押したものの、ファンの熱気はむしろ高まるばかり。そして幕が開くと同時に、熱気を帯びた会場から歓声が沸く。ステージ上には、レンガ仕立てのオブジェの下にDJスペースがお目見え。他にもVERDYがデザインを施したパイプや階段を用いたステージなど、凝った空間に観客は釘付け。オープニングの映像が流れ、LIVE開始のカウントダウンが流れる。緊張感が高まる中、ついに彼が姿を現す。
スタートと同時に披露したのは、『I know』。一気に会場のボルテージが上がった。その後、MCを挟み人気曲『やるなら今しかねー』やSANTA WORLDVIEWが客演の『JET MOVE』、Candeeが客演の『ASOBI Remix』など、観客は声と体で、楽曲ひとつひとつを浴びていた。本公演の前半は、上記の客演に含め、先天性の発達障害を持ちながらもそのディスアドバンテージを楽曲に落とし込む唯一無二の存在 Lil Ash 懺悔や、韓国語や英語を巧みに使いこなすトリリンガルラッパーとしても知られるJin Dogg、元BAD HOPメンバーであり高速フローのスキルが特徴のBenjazzy、シーン屈指のスキルフルなラップと音楽性に磨きをかけた東海発のラッパー Campanellaなど、ユース世代から人気を誇るアーティストの客演にファンの期待が最高潮に達する。また、2025年4月に逝去した日本を代表するビートメイカー/ラッパー/プロデューサーとして知られるアーティスト JJJ(ジェージェージェー)がビートメイキンングを行なった楽曲『Trash Talk』も披露。亡きJJJにもその音は届いたのではないだろうか。
前半は、MonyHorseらしい若さと気迫が溢れる舞台に、観客は心撃たれたはずだ。パフォーマンス後、バックDJであるU-LeeのDJタイムを挟み、後半が開始する。U-Leeの繋ぎからスタートと同時に披露された楽曲は、Hip Hopクルー YENTOWNによる『不幸中の幸い』。Awich、kZm、PETZ、JNKMNらメンバーが集い、圧倒的な存在感とともにステージの空気感を一変させた。さらに最近リリースした楽曲『バグり』も続けて披露。まさに彼ららしさがそこには刻まれていた。その後も大阪出身のラッパー VIGORMANやWILYWNKAなどが出演。ユーモアとラップセンスが光る楽曲が多数繰り広げられた中、ついに元KANDYTOWNメンバーであり今や日本を代表するラッパー IOが登場する。もはやHip Hopヘッズにとって知らない人はいないであろう楽曲『TOKYO KIDS』と『City Of Dream』をともに披露。東京出身の彼らが作り出す楽曲は、気づけば東京のHip Hopを代表する楽曲へと進化を遂げ、歌を通して多くのファン、そしてこれからを担う次世代のラッパーに夢を見させているのではないだろうか。ライブは徐々に終盤へと差し当たり、新アルバム『MONIBUM 2』から、LEXとの楽曲『Damn』やNENEとの楽曲『君は美しい』、¥ellow Bucksとの『上』、JP THE WAVY & NENEとの『SUSUME』、柊人との『Heaven Only Knows』など、矢継ぎ早に届けられるパフォーマンスは、観客を圧倒していた。
ついに最後の楽曲となるのだが、前回のアルバム『MONIBUM』から楽曲『最期かも』が披露。田我流は今回出演できなかったものの、映像にてMONYHORSEやファンへとメッセージ。IOとMonyHorseの2人で締めくくり、会場は歓声に包まれた。シーンにおいて欠かせない存在とも言えるMONYHORSEが、さらなる飛躍を感じさせるとともにステージは幕を閉じた。そして会場は閉幕したものの、スクリーンにはJJJの写真をともに彼の楽曲『Changes』が会場に流れる。シーンにとって彼を失った代償は大きいが、それを忘れさせるくらいに前に進むしかない、今を生きるラッパーたちの背中と生き様は言葉にせずとも音楽で感じ取ることができたのではないだろうか。





















