英 Nothing の新作スマートフォン Phone(3a) シリーズの全貌が明らかに
Phone (3a) および Phone (3a) Proの2機種が登場















英国発のコンシューマー・テクノロジー・ブランド「Nothing(ナッシング)」よりその存在が予告されていた、新型スマートフォンとなるPhone(3a)シリーズ。先日、ついに同シリーズのPhone (3a) および Phone (3a) Proの全貌が明らかとなった。
まずは「Nothing」のスマートフォンにおいて最も革新的といえる外観だが、新しいPhone (3a)とPhone (3a) Proは、前シリーズのポリカーボネートボディに代わり、背面をガラスパネルに変更。この変更によりIP等級がIP64にアップグレードし、防水性と防塵性が向上した。また、この2つのスマートフォンを見た際に最初に目を引くカメラバンプは、前作と比較しやや拡大されており、より特徴的なデザインに。
カメラ自体の効能としては、Phone (3a) Proに焦点距離70mm相当の潜望鏡ズームレンズを搭載。これは、プリズムやレンズを使って光を操作してくれるもので、携帯電話全体のかさを増やすことなく、より優れたズーム機能を使用できるものに。このレンズに加えて、1/1.95インチの「Sony」LYTIA 600センサーとF2.55の開口部を組み合わせることで、より鮮明なズーム画像を撮影することが可能となる。一方、Phone (3a)は、50MPの望遠レンズと光学2倍ズームを備えており、30倍の高倍率ズームを実現。両機種とも内側のカメラもアップグレードされており、Phone (3a) は32MP、Phone (3a) Proは外側と同様の50MPで、どちらも4K録画をすることが可能に。
次に、ディスプレイだが、Phone(3a)とPhone(3a)Proは、より滑らかな映像表示を実現する6.77インチの大型AMOLEDフルHD+ディスプレイを採用。加えて、通常使用時のタッチサンプリングレートは480Hzに向上し、ゲーミングモードでは1,000Hzに達するという。このサンプリングレートの向上は、よりスムーズで素早いスクロールができるようになる。なお、明るい場所での視認性も上がり、両モデルとも屋外で最大1,300nitsという安定した明るさを提供してくれる。他にも、両機種とも、バッテリー駆動時間が増加する「Qualcomm(クアルコム)」社のSnapdragon 7s Gen 3 Mobile Platformチップセットや、フル充電で最大2日間使用でき、20分未満で50パーセント以上の電力を得ることができる5,000mAhの大容量バッテリーなども搭載。
さらに、「Nothing」は、Phone (3a)シリーズで新たなAIプラットフォーム Essential Spaceを発表した。これは、ブランドによると「実用的でユーザーフレンドリーな方法で物事を“捉え、処理し、記憶する”ことができ、メモ、アイデア、ひらめきのためのAI搭載ハブ」だという。まだ開発中の機能であるそうだが、その初期機能のひとつとして、ユーザーが画面上のコンテンツ(スクリーンショットなど)を音声メモ付きで保存できるようになるため、数日経った後でもその物事を簡単に思い出すことが可能となる。
「Nothing」のPhone (3a)シリーズは、海外ではPhone (3a) がすでに予約を受付中で、Phone (3a) Proも3月11日(現地時間)より予約の受付が開始となる。価格は、Phone (3a) が379ドル、Phone (3a) Proが459ドルとなる。国内での展開は現時点で発表されていないため、まずは本稿で予習をしつつ、オフィシャルからの続報を待とう。