Thom Browne 2025年秋冬コレクション
2000羽の折り紙の鳥に囲まれたランウェイ会場
米ニューヨークを拠点とするデザイナーブランド〈Thom Browne(トム ブラウン)〉が、2月11日(火)にニューヨークファッションウィークにて、2025年秋冬コレクションを発表した。
今季のランウェイ会場には、2000羽の折り紙の鳥に囲まれた幻想的な空間が演出されていた。ショーが始まると、グレーのアノラックジャケットを着用したモデル2人が登場。中央に置かれた白いデスクに腰をかけ、これから登場するモデルを眺めながら、折り紙を折っていた。このシーンをデザイナーは、「折りたたんだり広げたりすることの瞑想的な表現」と述べている。
今シーズンのコレクションでは、モデルひとりひとりを1羽の鳥と捉えている。ランウェイを歩くその姿は、まるで籠の中から解き放たれて自由に羽ばたいていくかのようだ。ミニからフロア丈まで展開されたショートパンツやスカート、トリコロール柄のジャケットや3500個ものスワロフスキーが施されたセットアップ、ヒタキ(スズメの1種)の胸を模倣した繭のような素材のコート、ビニール素材のフィルムで圧着包装するシュリンク加工が施されたカーディガンなど、大胆かつこれまでのクラシカルなプレッピースタイルをアップデートしたアイテムを展開。また、デザイナーのトム・ブラウン(Thom Browne)の誕生日である“65”をあしらったツイードのフットボールピニーやチョコレートブラウンのスエードのスタジャンなど、彼のルーツを辿るかのようなアイテムも登場する。




















