源馬大輔 x 宮下貴裕による PHENIX by TKMT 第2弾コレクションがリリース
テクニカルウェアを“佇まい”として再構築する、2026年春夏の最新提案
1952年に日本で誕生したスキーウェアブランド〈phenix(フェニックス)〉が、ディレクターに源馬大輔を迎えて展開する〈PHENIX(フェニックス)〉。その中でもファッションデザイナー 宮下貴裕との協業ライン〈PHENIX by TKMT(フェニックス バイ ティーケーエムティー)〉から、待望の第2弾となる2026年春夏コレクションがリリースされた。
今季のテーマは、テクニカルウェアが本来持つ機能性を、より静的で彫刻的な視点へと引き寄せること。素材が内包する“影”や“質感”の差異を丁寧に掬い取り、シルエットの輪郭として可視化していくアプローチが特徴だ。ピンソニック加工による起毛メッシュの高周波キルト、わずか15デニールのナイロンリップ、防水レザーテープやレザーパッチ、そしてLibertyプリントといった異なる質感の素材を重ねることで、軽さと密度、硬さと柔らかさが静かに共存する。
〈phenix〉が長年培ってきたテクノロジーを背景にしながら、宮下のデザインは機能を“説明”としてではなく、“佇まい”として立ち上げる。外側に現れるミニマルな線も、内側に隠されたギミックも、すべてが必要最低限の言葉で構築され、匿名性を帯びた美しさへと収束していく点は本ラインならでは。テクニカルウェアの文脈を越え、影と構造のあいだに漂う静かな存在感を体現したコレクションと言えるだろう。
ラインアップには、3レイヤータキシードジャケット(99,000円)をはじめ、REWORKED TECH CWU JACKET(93,500円)、ULTRALIGHT MOD MA-1 JACKET(93,500円)、QUILTED TECH TRAVEL COAT(66,000円)、QUILTED TECH HARRINGTON JACKET(71,500円)が登場。なかでも注目したいのが、ダークトーンの花柄を特別に別注したLibertyプリント仕様のQUILTED TECH HARRINGTON JACKET(79,200円)だ。繊細な柄表現と高度なテクニカル仕様が、静かに緊張感を生んでいる。
機能と美意識、実用と詩性。その境界線に静かに立ち上がる〈PHENIX by TKMT〉第2章は、日常に溶け込みながらも確かな余韻を残す存在となりそうだ。なお、本コレクションは今回でラストとなる可能性も示唆されており、加えて価格帯は前回同様、比較的手に取りやすい設定となっている。現在発売中なので、気になる人は公式ホームページをチェックしよう。

















