ジェームズ・キャメロンがついにビリオネアに到達
映画監督としては世界で5人目
映画監督のジェームズ・キャメロン(James Cameron)が、新たにビリオネアの仲間入りを果たした。米『Forbes』によると、現在71歳のキャメロンの純資産は約11億ドル(約1,100億円)に達しており、映画監督としてはジョージ・ルーカス(George Lucas)、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)、ピーター・ジャクソン(Peter Jackson)、タイラー・ペリー(Tyler Perry)に続く、史上5人目のビリオネアとなる。
特筆すべきは、キャメロンがその資産の大部分を映画制作による収益で築いた唯一の監督である点だ。これまで手がけてきた作品は、世界興行収入の合計が約90億ドル(約9,000億円)にのぼる。キャメロンは不動産、環境保護、植物由来食品、深海探査といった分野にも投資を行っているものの、創作の自由を金銭より優先してきた姿勢でも知られている。それでも、監督・脚本・プロデュースによる報酬に加え、作品の利益分配、テーマパークや玩具のライセンス収益、さらには自身の制作会社「Lightstorm Entertainment」の持分価値などが、現在の資産を支えている。
このビリオネア達成のニュースは、シリーズ最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の公開を目前にして報じられた。『Forbes』の試算によれば、同作が予測通りの興行成績を収めた場合、キャメロンは税金や諸経費を差し引く前で少なくとも2億ドル(約200億円)を手にする可能性があるという。世界映画史に名を刻み続ける巨匠は、興行面でもなお記録を更新し続けている。













