ヘロン・プレストンが自身の名を冠したレーベルを正式に再始動
注目は反転したオレンジラベル
サンフランシスコ出身のデザイナー ヘロン・プレストン(Heron Preston)が、自身の名を冠したレーベルを正式に再始動した。これは2025年初めにイタリア・ミラノを拠点とするニューガーズグループ(New Guards Group)から自身の名前および関連商標の完全かつ独占的な所有権を取り戻したことを受けた大きな節目となる。ブランドの物語を再び自らの手に取り戻し、今後のクリエイションを独立体制で展開していく。
再始動後最初のプロジェクトとなるのが、Foundation: Blue Line Edit。従来のシーズン制や大規模ランウェイショーの形式を離れ、計7点のアイテムで構成される小ロットのブロック単位で継続的にリリースするようだ。なお今回のブランド刷新を象徴するのが、反転したオレンジラベルだ。ヘロン・プレストンはこれを「反抗から生まれた」象徴だと語り、次のようにコメントしている。「2017年、私の人生は一変しました。若く、ハングリーで、お金もなく、そして他人を信じていました。気づいた時には、自分のコントロールも自由も、そして自分の名前すら失ったように感じたのです。今日、私のオレンジラベルは、単なる製品ラインではありません。それは忍耐、自由、回復力、そして“決して諦めない”という意思の象徴です。システムがアーティストを縛ろうとする時、アーティストはシステムそのものを再発明できるのだという証明でもあります」。
本プロジェクトは、ヘロン・プレストン自身の原点への回帰であると同時に、ブランドの未来へ向けた再定義と言える。新生レーベルの第1弾 Foundation: Blue Line Editおよび最初のブロックは、すでに公開中だ。













