SEVESKIG が大友克洋による映画『MEMORIES』とのコラボアイテムをリリース
映画の世界観を〈SEVESKIG〉流の素材使いと加工で現代的に再解釈
2012年に設立された日本発のストリートブランド〈SEVESKIG(セブシグ)〉が、大友克洋が原作・製作総指揮・総監督を務めたアニメーション映画『MEMORIES』とのコラボレーションアイテムを発表した。
1995年公開の同作は『彼女の想いで』『最臭兵器』『大砲の街』の3編から構成され、都市・記憶・テクノロジーを軸に人間の内面へ切り込んだ名作として知られる。今回のコレクションは、その世界観を〈SEVESKIG〉流の素材使いと加工で現代的に再解釈し、2026年春夏のワードローブとして再構築する。
今回のコラボにおける代表的なアイテムのひとつが、NEWS CARRIER COVERALL(15万4,000円)だ。『大砲の街』に登場する少年の装いから着想し、カバーオールに着脱式ベストを組み合わせている。ベストを外すと3つのエピソードの名シーンが現れ、さらに背面のベストそのものが劇中の少年が使用するリュックをモチーフに実際のバッグとして機能するというギミックを搭載。ショルダーバッグへ変形できるなど、衣服とストーリーを横断する構造が魅力だ。
『彼女の想いで』のホログラム表現を再解釈したHolom Coach Jacket(99,000円)は、ベース生地にオーガンジーを重ね、その両面に転写プリントを施すことで動きに合わせて絵柄が立体化する視覚効果を狙った。わずかな視差のズレまで計算された構造で、3エピソードすべてをそれぞれ個別に展開する。
M.V Jacquard Cardigan(77,000円)は、6色の糸を精密に設計したジャカード編みによって、大友克洋の繊細な筆致をニットで再現。『彼女の想いで』の薔薇は手編み、『最臭兵器』のカプセルはオリジナルパーツ、『大砲の街』の大砲は3Dモデリングから起こした特注ボタンとして落とし込み、3作品のモチーフを1着に集積した。
M.V Crush L/SL Tee(49,500円)では、LD版限定のメインビジュアルをもとにした刺繍へあえてグリッチ処理を加え、ステッチの密度や進行を揺らすことで陰影や段差を生み出し、平面的な刺繍に彫刻的な立体感を付与。さらに〈SEVESKIG〉のシグネチャーであるレイヤー加工とレーザーダメージにより、裂け目の奥からビジュアルが覗く構造になっている。
そのほか、『彼女の想いで』のイメージボードを落とし込んだS/SL Tee、「最臭兵器」冒頭のローカル番組をモチーフにした一着、「大砲の街」の少年を刺繍で立体化したモデルなど、3編それぞれを軸に展開されるTシャツ群が揃う。どのモデルも強撚糸によるドライなタッチを採用し、日常着としても取り入れやすい質感に仕上げられている。
〈SEVESKIG〉x『MEMORIES』によるコラボアイテムは、11月28日(金)より『新宿ピカデリー』ならびに〈SEVESKIG〉取扱店にて販売開始。(※本文中の価格は全て税込)

















