Prada 2025年秋冬メンズコレクション
ナイトクラブのような雰囲気の会場で人間的な要素を表現したスタイリングの数々をお披露目

























































ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)の手がける〈Prada(プラダ)〉が、2025年秋冬メンズコレクションを発表。
世界の建築界をリードするレム・コールハース(Rem Koolhaas)の主宰する「OMA」の研究機関「AMO」の手掛けた本コレクションの会場は、ブルー/レッド/イエローの照明が光り、会場中に金属パイプが組み込まれ、ランウェイにはキャサリン・マーティン(Catherine Martin)がデザインしたカーペットが敷かれた『プラダ財団美術館』。ダンスパーティーを彷彿とさせるこの会場には、ベルリンのナイトクラブの混沌とした雰囲気を感じさせつつも、20世紀のダンスホールのようなシックな空気が流れていた。
今シーズン、デザイナーのふたりが探求したのは、“人間の本質”と“基本的な本能”。ミウッチャ・プラダは、バックステージにてこのコレクションを「人工知能に対抗するためのもの」だと話した。
今回のショーでお披露目されたのは、胸元が開け放たれた毛皮の襟がついたオーバーコートのスタイリングや、花柄のポップなミニトップスとフォーマルなブラックローファーの組み合わせ、チェックのトレンチコートと鮮やかなパープルのパンツ、重ね着されたダウン、花柄のブローチが飾られたクラシックなブレザー、ピッタリとしたシルエットのスラックスにレイヤードされたウエスタンブーツなど、一見“矛盾”しているようなコーディネートの数々。しかし、それこそが完璧でないクローゼットから生み出される実験的スタイルであり、遅刻しそうなシーンや偶発的な事態への対応など、人間的な要素を表現していた。
ブランド:Prada
シーズン:2025年秋冬メンズ
日付:1月19日(現地時間)