Thom Browne がスペシャルディナーとともに2025年春コレクションを発表
ニューヨークのウェストビレッジにある100年以上の歴史を持つレストラン『コマース・イン』で豪華セレブをゲストに招き最新デザインを公開した
2024年9月9日、ゴージャスなセレブたちがN.Y.のコマースストリートの歴史あるレストラン『コマース・イン(The Commerce Inn)』の門をくぐり、トム・ブラウン(Thom Browne)との会食が行われた。集まったのは、シンガーソングライターのテヤナ・テイラー(Teyana Taylor)やレオン・ブリッジス(Leon Bridges)、実業家のマーサ・スチュワート(Martha Stewart)、俳優のジャスティン・セロー(Justin Theroux)などアメリカを代表する著名人たち。
この夜は、俳優であるコール・エスコーラ(Cole Escola)のブロードウェイデビュー作の舞台『オー、メリー!(Oh, Mary!)』がインスピレーション源となっていた。そのコールが共同司会を務めたこのイベントは、有名人がただ集まる祭典というだけでなく、ゲスト全員が〈Thom Browne(トム ブラウン)〉の最新のコレクションを纏って登場。これらは、トム・ブラウンが CFDA(Council of Fashion Designers of America / アメリカファッション協議会)の会長となって初のコレクションを披露する場となった。
「(6月20日〜24日の)クチュール期間中はパリでコレクションを発表しましたが、それでも私がベースとするニューヨークファッションウィークを祝いたかったのです」とトム・ブラウンは語る。「お世話になっている関係者を集めて、2025年春コレクションを発表したかったのです。おかげで完璧なパーティーとなりました」。
他にもトム・ブラウンが招待したスペシャルゲストには、インフルエンサーのアディソン・レイ(Addison Rae)、アレッサンドロ・ニヴォラ(Alessandro Nivola)、アルトン・メイソン(Alton Mason)、エラ・エムホフ(Ella Emhoff)、実業家のエヴァ・チェン(Eva Chen)、イアン・ブラッドリー(Ian Bradley)、イブ・カマラ(Ib Kamara)、イッサ・レイ(Issa Rae)、ジョーダン・ロス(Jordan Roth)、アーティストのキング・プリンセス(King Princess)、ローラ・タン(Lola Tung)、パティ・ルポーン(Patti Lupone)たちが顔を揃える。ディナー前には、写真家 ジョシュア・ウッズ(Joshua Woods)によってコレクション用のポートレート撮影が行われた。
コレクションのメインとなったのは、ダニア・グリラ(Dania Gurira)とフレッド・ヘッチンガー(Fred Hechinger)がそれぞれ着用したカシミアのジャケットとマドラスチェックのドレス。トム・ブラウンは「私の頭の中にしか存在しないアメリカーナの概念を表現しました」とコメント。生粋のニューヨーカーらしい言葉だ。
他にも、メイソンが着用した4barのエンブレムが入ったナイロンのトラックスーツ、ニヴォラとニコール・ブライドンが着用したパッチポケットのニードルステッチコットンスーツも今シーズンのポイントとなっている。
キャンドルライトが灯るロマンティックな会場には、シンガーソングライターのセント・ヴィンセント(St. Vincent)の歌声が響き渡っていた。「あなたがいないニューヨークなんてニューヨークじゃない、愛してる」。トム・ブラウンの愛が、アメリカのクラシック感が溢れる夜を見事に作り上げた。

















