SETCHU 桑田悟史が Pitti Uomo 107 のゲストデザイナーに決定
2025年1月の「Pitti Uomo」でブランド初のショーを開催

SETCHU 桑田悟史が Pitti Uomo 107 のゲストデザイナーに決定
2025年1月の「Pitti Uomo」でブランド初のショーを開催
イタリア・フィレンツェで年2回開催される世界最大のメンズプレタポルテ見本市として知られる「Pitti Uomo」こと正式名称「Pitti Immagine Uomo(ピッティ・イマージネ・ウォモ)」の次回ゲストデザイナーが、〈SETCHU(セッチュウ)〉の創設者兼クリエイティブ・ディレクターである桑田悟史に決定した。彼は2025年1月14日~17日の期間に行われる第107回「Pitti Uomo」にて、初のショーを開催する。
「Pitti Uomo」のコミュニケーション&イベント・ディレクターを務めるラポ・チャンキ(Lapo Cianchi)は、今回の決定について次のように語る。「長年にわたり、Pitti Uomoのプログラムでは、日本のファッション界の偉大な巨匠や 新進気鋭のデザイナーをリサーチすることに情熱を注いできました。今日、私たちは、アートとファッション、オートクチュールの境界領域で、メンズウェアの独創的なビジョンを提案する新世代のデザイナーをさらに深く追求し、プロモートしています。その意味で、1月に桑田悟史のコレクションを取り上げたのは自然な成り行きでした。SETCHUという名前は、日本文化と西洋文化の間にある等距離点を意味しており、桑田は異なる世界を隣り合わせに置き、コンテンポラリーの名の下に粘り強い折衷主義で対話を続けています。次回のPitti Uomoのために考案されたイベントもまた、これまでのプレゼンテーションと比較して興味深く斬新なものになると確信しています」
また、〈SETCHU〉桑田氏も以下の声明を発表した。「来年1月のPitti Uomoで、SETCHU初のショーを開催できることを光栄に思い、感激しています。私のコレクションを披露し、知識豊富な観客の皆さんと分かち合えることを楽しみにしています。本当に特別なものを作るために、私にとってとても意味のある、汎用性、時代性、職人技、機能性というコンセプトに取り組むつもりです。このような機会を与えてくれたPitti Immagineの皆さんに深く感謝しています」
1983年に京都で生まれた桑田氏は、ピエール・カルダン(Pierre Cardin)のアシスタントをしていた叔母や芸大出身の祖父、母の影響を受けて幼少期よりファッションに目覚める。高校卒業後は『BEAMS(ビームス)』で働き、21歳で渡英。ロンドンのサヴィル・ロウの〈HUNTSMAN(ハンツマン)〉などでテーラリングを学びながら、セントラル・セント・マーチンズに通う。在学中に〈GARETH PUGH(ガレス ピュー)〉でファーストアシスタントとして働きはじめ、ビヨンセ(Beyonce)やリアーナ(Rihanna)のコスチューム制作などを手掛けることに。その後カニエ・ウェスト(Kanye West)ことYe(イェ)からオファーを受け、彼のオフィスで働くことになる。デザイナーとして〈YEEZY(イージー)〉のメンズ/ウィメンズコレクション、コンサート衣装などを担当。その後はリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)時代の〈Givenchy(ジバンシィ)〉や〈EDUN(イードゥン)〉〈GOLDEN GOOSE(ゴールデン グース)〉などで経験を積み、2020年に自身のブランド〈SETCHU〉を設立。ブランド名の〈SETCHU〉は19世紀に唱えられた“和洋折衷”の概念から名付けられたという。ブランドのアイコン的なアイテムである“折り紙ジャケット”など、クラシックなものに一捻りを加えたデザインが国内外で高い評価を受け、2023年には「LVMH Prize 2023」のグランプリを受賞。2024年には〈DAVIES & SON(デイヴィス&サン)〉とコラボレートしてオーダーメイドコレクションを制作し、「Venice Biennale(ヴェネツィア・ビエンナーレ)」のオープニングで発表。現在、〈SETCHU〉はミラノ・メンズ・ファッション・ウィークでコレクションを発表している。