Supreme をイタリアのアイウェア企業 EssilorLuxottica が15億ドルで買収
買収後も〈Supreme〉創業者 ジェームス・ジェビアがブランドの運営に携わっていく
世界最大のアイウェア企業として知られるイタリアの「EssilorLuxottica(エシロールルックスオティカ)」は7月17日(現地時間)、「VF Corporation(VFコーポレーション)」傘下の〈Supreme(シュプリーム)〉を15億ドル(約2,350億円)で買収することに合意したと発表。取引は2024年内に完了する予定だという。
「EssilorLuxottica」は〈Ray-Ban(レイバン)〉や〈OAKLEY(オークリー)〉などの誰もが知るブランドを傘下にもつアイウェア界のリーディングカンパニー。また、〈Prada(プラダ)〉や〈MIU MIU(ミュウミュウ)〉〈CHANEL(シャネル)〉〈Ralph Lauren(ラルフ ローレン)〉といったラグジュアリー界のトップメゾンとも提携している。同社は150カ国に20万人以上の従業員、650拠点、18,000店舗を擁し、2023年の連結売上高は254億ユーロという業績を誇る。
「EssilorLuxottica」が発表した声明によると、買収後も〈Supreme〉のグローバル・ライフスタイル・アパレル・ブランドとしての運営に変化はなく、創業者のジェームス・ジェビア(James Jebbia)は今後もブランドの成長と発展に携わっていくとのこと。ジェームスは今回の決定について、「EssilorLuxotticaは、私たちが(Supremeという)ブランドに忠実であり続け、過去30年間と同じように事業を継続し、成長し続けることがベストであることを理解しているユニークなパートナーです。この移行により、私たちはブランドや製品、そして顧客に集中することができ、同時に長期的な成功を収めることができるでしょう」と語る。
「EssilorLuxottica」のフランチェスコ・ミレリ(Francesco Milleri)会長兼最高経営責任者(CEO)とポール・ドゥ・サイヤン(Paul du Saillant)副最高経営責任者は、以下のようなコメントを発表した。「Supremeのようなアイコニックなブランドを当社に迎えることは、素晴らしいチャンスです。彼らは当社のイノベーションおよび開発姿勢とも合致しており、新たな顧客や言語、クリエイティビティとの直接的なつながりを提供してくれるでしょう。Supremeはそのユニークなブランド・アイデンティティ、完全に直接的な商業的アプローチ、そして顧客体験(私たちはこのモデルを維持するよう努力します)により、我々のハウスブランド・ポートフォリオの中で独自のスペースを確保し、当社のライセンス・ポートフォリオを補完することになります。彼らは当社グループの専門知識、能力、運営プラットフォームを活用するのに有利な立場にあるのです」