COMME des GARÇONS Homme Plus 2025年春夏コレクション
ブラック/ピンクをキーカラーに表現したのは“THE HOPE OF LIGHT”
川久保玲の手掛ける〈COMME des GARÇONS Homme Plus(コム デ ギャルソン・オム プリュス)〉が、パリ・ファッションウィークにて2024年秋冬コレクションを発表した。
川久保が“THE HOPE OF LIGHT”と名付けたコレクションのサウンドトラックに選んだのは、ロンドン交響楽団の演奏するエリック・サティのバレエ音楽『パラード(Parade)』。『パラード』は、セルゲイ・ディアギレフ(Sergei Diaghilev)率いるバレエ・リュス(Ballets russes)が1917年に上演した舞台作品であり、音楽はサティ、台本はジャン・コクトー(Jean Cocteau)、美術/衣装はパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)といった当時の先鋭的な芸術家たちが担当している。サイレンや銃声、タイプライターの音が鳴り響くランウェイに登場したのは、鮮やかなヘアクリップで作られたヘッドピースを着用したモデルたち。テーラードジャケットやコートには随所にスリットが設けられ、ライニングが外側にはみ出していたり、あるいはラペルや前見頃にフリルが効果的にあしらわれるなど、独自のテクニックを多用してクラシックなスタイルを変容させた。全体をブラック/ピンクを中心としたピースで構成し、時には花柄、市松模様、水玉、マルチカラーのストライプといったパターンも登場。また、ここ数シーズン継続している〈KIDS LOVE GAITE(キッズラブゲイト)〉〈George Cox(ジョージコックス)〉、そして〈Nike(ナイキ)〉との最新コラボシューズもお披露目された。
ブランド:COMME des GARÇONS Homme Plus
シーズン:2025年春夏
日付:6月21日(現地時間)