ファレルとチャド・ヒューゴが“ザ・ネプチューンズ”の商標をめぐり法廷闘争へ
ファレルが“The Neptunes”の名前を独占するために独断で商標登録を申請
ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とチャド・ヒューゴ(Chad Hugo)による音楽プロデューサーユニット The Neptunes(ザ・ネプチューンズ)が、同グループ名の商標をめぐり、法廷闘争を繰り広げていることが明らかになった。
ヴァージニア・ビーチ出身で中学・高校時代からともに音楽活動をしていたファレル・ウィリアムスとチャド・ヒューゴは、友人であるシェイを加えてグループとして活動を開始。地元で活動していたところをプロデューサー テディ・ライリー(Teddy Riley)に見出され、ファレルとチャドの2人が彼のプロデュース業をサポートするようになったことから、The Neptunesはスタートした。90年代中盤にはテディの元を離れ、2人で数多くのプロデュースに関わるようになり、1998年に手掛けたN.O.R.E.の“Superthug”が大ヒットを記録。以降はジェイZ(Jay-Z)やジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)といったアーティストのプロデュースを手掛け、数多くのヒット作を生み出している。
そんな輝かしい経歴を持つ2人だが、長年の絆に亀裂が生じていたことが報道によって明らかに。『Billboard』などのメディアによると、ファレルはチャドの許可なしに“The Neptunes”の商標登録を申請しており、その名前を単独で管理しようとしていたという。この行為に対し、チャドの弁護士はファレルを提訴し、彼が“The Neptunes”の名前を不当に商標登録しようとしていると主張。弁護士はメディアの取材に対し、「30年以上の歴史を通じて、(ヒューゴと)ウィリアムスはすべての資産を分割することに合意し、実際に分割してきた。しかし、ウィリアムスが今回独断で行った商標申請は、ヒューゴを無視し、排除することによって、自身が“The Neptunes”の名前を独占するために詐欺を働いた、悪意のある行動と言えるでしょう。もしこの申請が承認されるのであれば、すべてを均等に分配するという彼らの合意に違反することになります」とコメント。また、ファレル側はチャドが商標の共同所有者であることを認めているものの、彼がチャドに対して“不当な取引条件”に従うように強要しているとも報じられている。果たして本件は双方が納得する形に着地するのか……今後の動向に注目していきたい。