ハイキングをよりマインドフルなものにする AI コンパス TERRA をチェック
“迷子になる心配をせずに、アウトドアアクティビティを楽しみたい”というシンプルな想いが着想源に





プロダクトからテクノロジー、アートディレクションまでを手掛けるデザインスタジオ「Modem」と「Panter&Tourron」がタッグを組み、AIコンパス TERRAを発表した。
ポケットに収まるほどのサイズであるTERRAは、“迷子になる心配をせずに、アウトドアアクティビティを楽しみたい”というシンプルな想いから着想を得て開発。あらかじめ計画されたルートをたどるためのものではなく、ユーザーを思いがけない旅へ連れて行き、出発地点に確実に戻ってこれるような機能が備えられている。使い方としては、まず出発地点のGPS座標とコンパスの利用可能時間をインターフェースに入力。TERRAがその情報に基づいてユーザーの意図を“翻訳”し、コンパスの針と穏やかな振動で道案内を開始する。また、本プロダクトは、デジタルデトックスの効果を持たせるべく、意図的にスクリーンレスに設計。加えて、オープンソースとして設計されているため、誰でもソフトウェアやCADのモデルにアクセスすることが可能に。これを活用することで、必要な工具やパーツを用いてコンパスを自作し、オリジナルのカスタマイズを加えることもできるという。
「Modem」の共同設立者であるバス・ヴァン・デ・ポエル(Bas van de Poel)は、本プロダクトについて「TERRAは、容赦なくデジタル機器に気を取られる時代に、いかにして自分自身や周囲の環境と再びつながることができるかを探求しています」と述べ、「これは単なるテクノロジーの一部ではなく、私たちをとりまくデジタルな環境に対してよりマインドフルなアプローチをするためのビジョンなのです」と説明した。