TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. 2024年秋冬コレクション
デザイナーが10代の頃から愛用し続けてきたワードローブを元に、“Miyashita’s Classics”とも形容でき得るエターナルなピースの数々を展開
宮下貴裕の手掛ける〈TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.（タカヒロミヤシタザソロイスト.）〉が、2024年秋冬コレクション “Days Of Our Youth”のルックブックを発表した。
今季の〈TheSoloist.〉は、長年をかけて緩やかに宮下のワードローブの礎を築き上げてきた“Miyashita’s Classics”とも形容でき得るエターナルなピースの数々で構成。さまざまな素材や色で展開されるコートやジャケット、ワンピース、セーター、シャツ、パンツ、ハット、シューズといったアイテムは、デザイナー自身のスタイルが確立され始めたという10代の頃から着用し、現在まで愛用し続けてきたものを元に制作。宮下は「真新しいデザインなのかどうかは分かりませんが、愛用してきた洋服たちと改めて向き合い、どこか直感的に創ってみました」と語る。また、2023年12月に公開された映画『PERFECT DAYS』からも大きな影響を受け、無理しない日常を創りたかったという。
コレクション全体を彩るモノクロームのパッチは、ジョセフ・スザボ（Joseph Szabo）の写真集『TEENAGE』（Greybull Press/2003年）から選りすぐったポートレイト写真を使用。この写真集に収められたティーンエイジャーのポートレイは、宮下が好きだった時代/瞬間を切り取ったものであり、その時代への想いから今回のコレクションタイトルが名付けられた。Tシャツのグラフィックを創るかのようにレイアウトしたというパッチの配置は、アイテム毎に全て異なっている点にも注目したい。
さらに特筆すべきは、2024年春夏コレクションでも展開されたボーンズ柄の大幅なアップデート。宮下の幼少期からの“大好物”でもあるボーンズ柄が、パネルの切り替え、ポケットやジップなどの障壁となるディテールに妨げられることなく、精巧かつ精密に取り付けられている。宮下らしい洋服創りへの狂気的なこだわりが集約され、ボーンズ史上類を見ない名作が誕生した。
ブランド：TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.
シーズン：2024年秋冬
