東コレデザイナーに訊く10の質問 ── mister it. 編
「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W」期間中の短期連載企画。6組目は“身近なオートクチュール”をコンセプトに掲げるブランド〈mister it.〉のデザイナー 砂川卓也に迫る

東コレデザイナーに訊く10の質問 ── mister it. 編
「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W」期間中の短期連載企画。6組目は“身近なオートクチュール”をコンセプトに掲げるブランド〈mister it.〉のデザイナー 砂川卓也に迫る
約一週間にわたって開催された「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W(楽天ファッション・ウィーク東京 2024秋冬)」も公式スケジュールでは3月16日(土)をもって終了。今季の通称 “東コレ”には、特別企画 “by R(バイアール)”にて発表した1ブランドを含む、全43ブランド(フィジカル発表35ブランド/デジタル発表8ブランド)が参加し、ショーやインスタレーションなどそれぞれが独自の形式で新作を発表した。『Hypebeast』では、数ある参加ブランドの中から我々が注目する6ブランドをピックアップし、“東コレデザイナーに訊く10の質問”と題した短期連載企画を敢行。各ブランドのデザイナーに10の質問を投げかけ、彼らのパーソナリティや最新コレクションを紐解いていく。
ラストを飾るのは、今回のファッションウィークで初のランウェイショーを行ったウィメンズ・ユニセックスブランド〈mister it.(ミスターイット)〉のデザイナー 砂川卓也。大阪府出身の砂川は、高校卒業後にエスモード大阪校を経てフランスに留学し、エスモードパリ(Ecole International de Mode ESMOD Paris)を首席で卒業。2012年から〈Maison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)〉でメインコレクションとオートクチュールライン “Artisanal(アーティザナル)”のデザイナーチームの一員となる。同メゾンに在籍する傍ら、パリ3区にある古着屋の地下をアトリエとしてブランドの準備を始め、現地で“Collection Zeroと題したコレクションをプレゼンテーション形式で発表。その後帰国し、2018年に自身のブランド〈mister it.〉を立ち上げ、2018年春夏シーズンに1stコレクションを発表した。
〈mister it.〉のブランドコンセプトは“身近なオートクチュール”。デザイナーがパリで身につけたオートクチュールの技術を普遍的なアイテムに落とし込み、日常的に着用できるコレクションを展開している。時には糸から開発するというこだわりの生地、構築的なパターンワークなど、玄人を唸らせる要素をいくつも備えた上で、遊び心のあるディテールも加わった〈mister it.〉の服は、幅広い層の支持を獲得。また、過去には2022年秋冬コレクションの展示会までの100日間の制作プロセスを捉えた動画シリーズ『100days』、コートやドレスといった各アイテムごとの制作工程を『YouTube』を通して公開するプロジェクトも実施。確かな服作りの実力だけでなく、そのユニークなプレゼンテーション方法も含めて評価され、「TOKYO FASHION AWARD 2024」を受賞した。
Q1.ファッションに興味をもったのはいつ頃からですか? 自身のファッションのルーツ(もしくはスタイルの遍歴)を教えてください。
両親から受けた影響がかなりあります。父親はスカーフを作っていたので、小さい頃から当たり前のように触れていました。また、母親が油絵を描いていて、「自分の好きなものを描いてみて」とお題を出してもらって自由に好きな物を描いていました。スカーフが魅力的に感じるのも、物事を自由にとらえる考え方も小さい頃に体験していた事が今のmister it.にも大きく反映されています。
Q2.ブランドを始めたきっかけを教えてください。
学生の頃から自分のブランドは必ずやりたいと思っていました。
Q3.mister it.の強みは何だと思いますか?
人のことを考えて物作りをしている事。それを楽しんでもらう事。
Q4.尊敬するデザイナー、ライバルだと感じている(または共感する)デザイナーはいますか?(*他業種のクリエーターでも可)
(未回答)
Q5.TOKYO FASHION AWARD 2024を受賞しての率直な感想を聞かせてください。
(未回答)
Q6.2024-25年秋冬コレクションのテーマを教えてください。
couture rhythm. 仕立てのリズム。服が作られる過程で必然的に発生するリアルな音、人と人との触れ合いに潜む目に見えないリズム、楽しくなるリズミカルなテンポ。ブランドに寄り添うその「リズム」が波紋のように拡がり、ショーのゲストや服を着る人へと伝わっていくことを願いこのタイトルをつけました。また、このセンテンスがほとんどのルックのバストラインを強調していたことは、ドレーピングにおける基点が胸元にある事実に着想されています。
Q7.今回のコレクションのインスピレーション源となったモノ・コト(アートや映画、音楽、文学作品等)があれば教えて下さい。
自分が体験や経験したリアルな事がインスピレーション源です。
Q8.今回のコレクションで特に注目してほしい点(こだわったポイントやキーアイテム等)があれば教えて下さい。
自分自身が楽しんで皆んなにも楽しんでもらいたい、と思う気持ちを大切にしました。
Q9.コレクションを通して伝えたいこと、メッセージはありますか?
ありきたりな言葉ですが、人生一回きりなので好きな事、やりたい事を思い切ってやり続けたいです。
Q10.ブランドとしての今後の目標、具体的なプラン等あれば教えて下さい。
(未回答)
東コレデザイナーに訊く10の質問
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