T.T が東京初となる展示 “T.T I-A 02” を草月会館で開催
イサム・ノグチが作庭した石庭『天国』を舞台に髙橋大雅の蒐集した過去の遺物や約300点に及ぶヴィンテージの服飾資料、衣服や彫刻作品などを展示













〈Taiga Takahashi(タイガ タカハシ)〉改め〈T.T〉は、同ブランドの展開するプロジェクト “T.T I-A”の新たな展示会 “T.T I-A 02 遺物の声を聴く 応用考古学の庭”を12月22日(日)〜29日(日)の期間に東京・草月会館にて開催する。
〈T.T〉はデザイナー/現代美術家として活躍した創設者・髙橋大雅の逝去を受け、2023年2月にブランド名を〈Taiga Takahashi〉から変更し、2023年秋冬シーズンより彼の遺志を引き継いだデザインチームがコレクションを手掛けている。2024年4月より始動した新プロジェクト “T.T I-A”は、“Taiga Takahashi Institute of Archeology”を意味し、髙橋大雅の活動の核となる考古学的な手法を引き継ぎ、彼の蒐集した過去の遺物のアーカイヴを開示するためのプラットフォーム。同ブランドはアーカイヴの開示に留まらず、今現在に生きる我々が、歴史的な思考から新たな創造を始めるためのプロジェクトとして“T.T I-A”を位置付けている。
京都・祇園に続き、“T.T I-A”第2弾として行われる本展示では、髙橋が最も影響を受けた芸術家の一人であるイサム・ノグチが作庭した石庭『天国』を主な展示空間とし、髙橋が蒐集した過去の遺物や約300点に及ぶヴィンテージの服飾資料、さらにそれらから着想を得て彼が制作した衣服や彫刻作品を公開。ノグチが表現した抽象的な時間と空間の交錯や自然との調和を、髙橋独自の視点で「応用考古学の庭」として再構築する。
また、京都・祇園の総合芸術空間『T.T』内にある茶室『然美』を草月流とのコラボレーションによって『竹窓の然美』として展開。『然美』は自然や陰翳の美意識を体現し、過去と現在を結ぶ象徴的な空間。また一方で、草月流は、日本のいけばな文化を現代的に革新し続ける流派として知られており、草月会館はその創造性を象徴する場である。本展示にて、草月流三代目家元・勅使河原宏が生み出した、竹による回廊式の異空間から着想を得た空間を作り上げ、立礼式で4品のペアリングコースと共に、静寂と調和の体験を来場者に提供する。なお、来場は完全予約制で、現在『然美』の公式サイトで予約を受付中だ。
さらに、本展示の関連イベントとして、12月24日(火)18:00より、パリを拠点とするサウンド・アーティストTomoko Sauvageによるライブパフォーマンスを1Fの草月プラザにて開催。音楽というアプローチは、『T.T』にとって今回が初の試みであり、視覚芸術だけでなく音の次元がブランドの総合芸術に加わることになる。水の音や陶器の楽器を用いた即興演奏で知られるTomoko Sauvageの奏でる深遠で静謐な音楽を、髙橋大雅とイサム・ノグチの哲学が交差する空間でぜひ体験してほしい。
T.T I-A 02 遺物の声を聴く 応用考古学の庭
【1F 草月プラザ】
会期:2024年12月22日(日)〜29日(日)
会場:草月会館 1F
住所:東京都港区赤坂7丁目2-21 1F
営業時間:11:00-19:00
*23日(月)と24日(火)は11:00-16:00、29日(日)は11:00-15:00
(最終入場は閉館の30分前)
入場料:無料
【2F 竹窓の然美】
会期:2024年12月22日(日)〜29日(日)
会場:草月会館 2F
住所:東京都港区赤坂7丁目2-21 1F
営業時間:11:00-12:00、15:00-16:00
*29日(日)は11:00-12:00の回のみ
完全予約制:『然美』の公式サイトにて予約受付中