金子実怜奈監督と是枝裕和監督が fragment 企画の短編映画『the OFFERING』を制作
ここ『Hypebeast』にてウェブプレミア上映!! 藤原ヒロシは企画と音楽を担当
君臨すれども支配せず。〈fragment design(フラグメント デザイン)〉を率いる藤原ヒロシは、つねに文化的な側面や、かつてないアイディアをチューニングしながら、プロダクトを展開する才がある。そして今冬、藤原ヒロシは、また新たなる試みを展開。スニーカーにまつわる短編映画を手がけたのだ。
是枝裕和監督の映画『怪物』が頭の片隅にあったという藤原ヒロシは、約4分のショートフィルム『the OFFERING(SPIRIDON)』を制作。藤原ヒロシ自身はおもに企画と音楽を担当し、じっさいに是枝裕和監督が金子実怜奈監督ともに共同で監督・脚本・編集を担当している。
そしてこの度、藤原ヒロシは、スニーカーカルチャーへの理解度の高い読者が多い『Hypebeast』に、このショートフィルムの先行公開を許してくれた。見る者のクリエイティビティを刺激し、文化の限界値を更新し続ける人々をサポートする『Hypebeast』にとっても願ってもない話だった。
トップに埋め込んだショートフィルム『the OFFERING(SPIRIDON)』を鑑賞したら、以下に記した金子実怜奈監督、是枝裕和監督、藤原ヒロシのコメントも合わせて読んでほしい。作品の理解度がぐっと深まるだろうから。
金子実怜奈監督:臆病になってしまうことも多いのですが、どんなときも強く惹かれることとか心踊る気持ちに素直でいたいなあと作りながら思いました。たくさんの人に支えてもらいながら楽しく撮影させていただきました。ふわりと心に触ることができるものになっていたら嬉しいです。
是枝裕和監督:それまで履いていた運動靴がひも靴に変わり、ドキドキしたあの日。やがてそれをスニーカーと呼ぶようになって、確実に大人に一歩近付いたあの日。そんな、誰にもある大切な靴を思い出させてくれる素敵な作品に仕上がったと思います。
藤原ヒロシ:とある動画企画の話があり、まず、友達の映画プロデューサー山田兼司君に相談したことから、こんなに良いショートフィルムが出来上がりました。初めて映画の撮影現場にお邪魔したり、全体的な進行を横目で眺めたり。短期間でしたが、とても興味深い、面白い時間でした。「映画って……」と勝手に想像してた喧騒は全くなく、真摯に映画と向き合う人たちの、心地よい空気だけが流れる。時が止まるような一瞬とか、ふわっと緊張感が消えてゆくさまとか、小さな感動が至る所に存在する。そんな夢のような現場でした。
スニーカーというと、スポーツ、ストリートウエアーのイメージが付き纏う。もちろんそれは正統派で当然なんですが、たまには違う角度から、日常にふわっと溶け込むアプローチも良いんじゃないかな、と思います。そんな感覚がこのフィルムから少しでも感じてもらえれば嬉しいです。