KIDILL 2024年秋冬コレクション
デザイナー自身の“原点”だという英国人アーティスト ジェイミー・リードの訃報を受けて、初期のパンクを創造した偉大な先人たちへのリスペクトを込めたコレクションを創造































デザイナー 末安弘明が手掛ける〈KIDILL(キディル)〉が、パリ・ファッションウィーク・メンズにて2024年秋冬コレクション “WHATEVER HAPPENED TO PUNK!”を発表した。
今季は2023年8月に逝去した英国人アーティスト ジェイミー・リード(Jamie Reid)から受けた影響を振り返り、デザイナー自身のルーツである“パンク”の初期衝動をそれぞれのアイテムに込めたコレクションを展開。〈KIDILL〉は2020年秋冬コレクションでリードとのコラボレーションを行っており、それ以降も末安氏は彼と親交を続けていた。「ジェイミーは、自分の原点そのものだった」と語る末安氏は、初期のパンクを創造した偉大な先人たちが去ったとしても、現代、あるいは現代人にさまざまな影響をもたらしたパンクの本質を終わらせないことが自身の役目だと自覚したという。「私は私らしいやり方で哀悼の意をこめたい。それは、『彼らは永遠である』という宣言でもある」。
DIYの考え方に基づいた装飾やプリント、日本の職人によるジャカード織りの技術が映えるコレクションは、デザインやシルエット、ディテールにおいて、初期パンクのクラシシズムと現代性の接点を追求。ジェイミーの手掛けたSex Pistols(セックス・ピストルズ)のアートワークや初期パンクのイメージを散りばめ、引き裂かれたデニムに代表される過剰なデストロイ加工を施したピース、ヴィンテージウォッシュ加工で洗いざらしのカットソー、〈FOSTEX GARMENTS(フォステックス ガーメンツ)〉製のMA-1の復刻、〈Dickies(ディッキーズ)〉〈Dr. Martens(ドクターマーチン)〉〈HIZUME(ヒヅメ)〉〈Malcolm Guerre(マルコム ゲール)〉〈rurumu:(縷縷夢兎、ルルムウ)〉とのコラボアイテムなどを通して、“パンク”に讃歌をおくった。
ブランド:KIDILL
シーズン:2024年秋冬
日付:1月16日(現地時間)