マシュー・ウィリアムズ率いる 1017 ALYX 9SM が香港の起業家 エイドリアン・チェンとのパートナーシップを正式に発表
パリ・ファッションウィークへの復帰のほか、ブランド設立10周年を記念したイベントやエキシビジョンの開催、印刷物の発行も計画中

マシュー・ウィリアムズ率いる 1017 ALYX 9SM が香港の起業家 エイドリアン・チェンとのパートナーシップを正式に発表
パリ・ファッションウィークへの復帰のほか、ブランド設立10周年を記念したイベントやエキシビジョンの開催、印刷物の発行も計画中
マシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)の主宰する〈1017 ALYX 9SM(テンセブンティーン アリクス ナインエスエム)〉は1月25日(現地時間)、香港の文化起業家 エイドリアン・チェン(Adrian Cheng)とのパートナーシップを正式に発表した。
〈1017 ALYX 9SM〉は昨年11月にチェンの運営する投資ファンド「C Capital」に同社の株式の過半数を売却したと報じられたが、このたび両者のタッグで描くプランを公開した。
まず〈1017 ALYX 9SM〉はブランドの拠点をパリに移し、今後のメンズウェアおよびウィメンズウェアのコレクションをパリ・ファッションウィーク期間中に別々に発表していくという。直近では、今年6月のファッションウィークで2025年春夏メンズウェアコレクションをランウェイ形式でお披露目する予定だ。また、コレクションをプレスやバイヤーに紹介する新たな方法を模索しつつ、コミュニティとの繋がりも重視していくとのこと。
ブランドの方針としては、よりウィメンズウェアを強化していくようだ。マシューはウィメンズコレクションへの堅実なコミットメントをさらに加速させ、革新的で独自の提案を生み出すコラボレーションを積極的に追求するだけでなく、職人技と革新的なアイディアの交換を促進していく。また、チェンが掲げた今後の展望としては、次の2年間でプロダクトと流通チャネルにフォーカスし、卸売りへの新しいアプローチを行いつつ単独の小売店をオープンさせ、〈1017 ALYX 9SM〉の拡大を図る。ブランドフォロワーが数多く存在するトップ10の都市の小売スペースのために製品ラインアップを広げ、より幅広く包括的な製品を用意することでコミュニティに本物の体験を提供していく計画だ。成長過程においては、より直販(DTC)チャネルに注力し、独自のDTCドロップを継続的に行なっていくという。ブランドは対面アクティベーションに焦点を移し、リリースとコレクションを定期的に活性化させ、小売パートナーやポップアップを通じてDTCドロップを実施していく模様。
そして〈1017 ALYX 9SM〉の設立10周年を迎える今年は、一連のイベントやエキシビションの開催、スペシャルな印刷物の発行を計画中。また、ブランドのコミュニティが特に強いキーとなる都市では、一年を通じて独占的なドロップや再販売も行う予定だ。