ラコステの90周年を記念して、その進化の過程を解き明かす┃Behind the HYPE
『Hypebeast』はフランスの片田舎で誕生した〈LACOSTE〉が、上質なライフスタイルブランドにのぼりつめた軌跡をたどる
テニスプレイヤーのために生まれた〈LACOSTE(ラコステ)〉は、いまやファッションシーンを語るときに欠かせない存在にのぼりつめた。ラコステイロスと呼ばれるサンパウロのファンク、日本に代表されるヴィンテージマニア……といった具合にあらゆるコミュニティに溶け込むとっかかりは、90年代のフランスのラップシーンにあったといわれている。『Hypebeast』は〈LACOSTE〉の90周年を記念して、進化の過程を解き明かす“Behind the HYPE(ビハインド・ザ・ハイプ)”の映像を作成した。
あらためてその歴史を振り返って唸らされたのは、〈LACOSTE〉は創業時にすでにポロシャツの完成形をつくりあげていた事実だ。創業者、ルネ・ラコステ(René Lacoste)が考案したプチ・ピケ、すなわち鹿の子編み(*アメリカではそのルーツに敬意を表し、鹿の子編みのことをラコステと呼んでいる)、黄金比ともいうべきシルエットを具現した襟や前立て、そして着心地と耐久性を担保したコアヤーン糸による縫い糸。足すことも引くこともできない、マスターピース。〈LACOSTE〉のポロシャツは往年のスターがこぞって袖を通し、名だたるファッションブランドがコラボレーションの相手に指名した。
ちなみに、フランス・トロワに建つ工場のリファレンスルームには数え切れないほどのポートレートが飾られている。たとえば、セルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)、フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)、スティーブ・マックイーン(Steve McQueen)、オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)などの20世紀を彩ったアイコンたち。そのポートレートに共通するのは、彼らが決まって〈LACOSTE〉のポロシャツを着ている、ということだ。
上の動画では、豊富なアーカイブ画像とともに〈LACOSTE〉の歴史を振り返ることができるので、ぜひチェックしてみてほしい。