BIRKENSTOCK がニューヨーク証券取引所に上場へ
評価額は少なくとも1兆1,770億円以上に
ドイツ発のシューズブランド〈BIRKENSTOCK（ビルケンシュトック）〉が、9月12日（現地時間）に「米国証券取引委員会（SEC）」にIPO（新規上場）の申請を行なったと報じられた。同社はニューヨーク証券取引所（NYSE）に上場予定で、本稿執筆時点では公開株式数や価格などは公表されていないものの、少なくとも80億ドル（約1兆1,770億円）以上の評価額を見込んでいるという。
今回の報道によって同社の業績が明らかに。申請書類内の決算書によれば、〈BIRKENSTOCK〉の2022年度通期の売上高は12億4,280万ユーロ（約1964億円）で、調整後EBITDA（利払い前・税引き前・減価償却前利益）は4億3,460万ユーロ（約686億円）、純利益は1億8,710万ユーロ（約295億円）を記録したという。
〈BIRKENSTOCK〉は2021年2月に「LVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）」グループが出資する投資会社「L Catterton（Lキャタルトン）」と、「LVMH」の会長であるベルナール・アルノー（Bernard Arnault）の所有する投資会社「Financière Agache（フィナンシエール アガシュ）」の2社に株式の過半数を売却している。今回の届出によると、上場後も〈BIRKENSTOCK〉の経営権は「L Catterton」が握るとされており、同社は後日提出する文書でIPOの条件案を開示するとのこと。
