“地味に非常に便利になった” iPhone 15 Pro を1週間使ってみた
買い換えようか迷っていたユーザーには普通におすすめしたい1台




9月22日に発売となった「Apple(アップル)」の最新プロダクト iPhone 15 & 15 PlusおよびiPhone 15 Pro & 15 Pro Max。ほぼ毎シーズン最新機種に変更している筆者だが、今回は『Hypebeast』が事前に集計した投票でも最も支持率の高かったiPhone 15 Proをゲット。発売日から1週間ほど使用してみたが、最初に結論を述べると“地味に非常に便利になった”1台だった。
前モデルとあんまり変わらなくない?と高を括っている方もいるかとは思うが、iPhone 14 Proを1年間使っていた身(手)からすると、想像以上に違いを実感する。まず、“Apple史上最も軽いProモデル”をうたっているだけあって「えっ軽い!」というのが第1印象。数字にすると“19g”軽量化されただけだが、わずか〜〜に小さくなったサイズ感も相まって、慣れないうちは(少し大げさに言うと)軽すぎて落としてしまいそうな錯覚を覚えた。購買欲をそそる“チタニウムデザイン”も大きな魅力の1つだが、ケースを装着して使っていると、その有り難みを感じないのが正直なところ……なので、チタニウムを堪能したい方はケースなしが良いかも。筆者は初日だけケースを付けずに使用したが、丸みを帯びたフレームのおかげで、旧モデルと比較すると手に優しい持ち心地に(これはサイズの大きいPro Maxだと尚更だろう)。また、長年にわたり本体側面にあった“着信/消音スイッチ”に代わって搭載されたニューカマーの“アクションボタン”は、長押しすることで、カメラやボイスメモなどの機能を呼び出せる優れものだ。8つの機能から選択して、アクションを割り当てることができるが、筆者は仕事/プライベート問わず使うことの多いカメラ一択。しかし、すっかり染み付いてしまった“ロック画面解除からのカメラのアイコンをタップ”の癖は1週間では抜け切らず、なかなか思うように使いこなせていないが、何が起きるかわからない取材時における、とっさの撮影など今後絶対に重宝するはず。
4,800万画素のメインカメラは、前モデルにはなかった機能として24mm、28mm、35mmの中からレンズをタップで変えられる他、ポートレートも進化している。これは、通常モードで撮影した写真も、後から被写体を調整しながらポートレート化できるというものだ。ちょうど〈DELUXE(デラックス)〉デザイナー Hueさんにお会いしたので、勝手に“後からポートレート”の実験をさせてもらった(下記、左が通常で右がポートレートにしたもの)。
USB-C搭載も発売前から注目されていた変更点の1つ。職業柄、出先での充電も多いので、持ち歩くのがケーブル1種類で済むのは非常に助かる。が、逆にオフィスのデスクだと、備え付けのUSBハブからiPhone、電源アダプタからラップトップ(USB-C)の充電を行っていたので、デュアルUSB-Cポートの電源アダプタがないと、1台1台充電することに。その分、充電速度は早いので時間的には相殺されているはずだし、MagSafe 3コネクタのMacbookを使用している場合は、この問題は起きないだろう。
1週間使ってみた所感は上記の通り。まだまだフルには使えてないが、個人的に近年のiPhone新機種の中で一番気に入ったアップデートだったので、買い換えようか迷っていたユーザーには普通におすすめしたい1台である。