どう見ても本物としか思えない3Dプリント製の代替サーモンが発売
キノコ由来の代替タンパク質を主成分とした、100%ビーガンのサーモン
オーストリア・ウィーンのスタートアップ企業「Revo Foods」が、世界で初めて3Dプリントで生み出した100%ビーガンの代替サーモン “THE FILET”を一般向けに発売すると発表した。
数年前より、代替サーモンの開発に3Dプリント技術を活用してきた「Revo Foods」。『designboom』によると、このたび一般販売されるTHE FILETの主成分はキノコ由来の代替タンパク質 マイコプロテインとなっており、動物油彩の成分を一切使用していないそう。それでいて、本物のサーモンの味わいと食感を忠実に再現している上、オメガ3や、必須アミノ酸に加え、ビタミンA、B2、B3、B6、B12およびD2を含み、栄養評価でも最高クラスの評価を得ているという。
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「Revo Foods」は、THE FILETを大量生産するべく、独自の押出技術を採用した連続生産システムを開発。これにより、3Dプリンターで脂肪を繊維状タンパク質に結合させることができるという。「Revo Foods」のCEOであるロビン・シンサ(Robin Simsa)は「産業規模の3D食品プリントのマイルストーンに到達したことで、私たちは創造的な食品革命の時代に突入しつつあります。これからは顧客のニーズに最適な食品が作られるようになるでしょう。ただビーガン向けの代替品を作っているわけではなく、食の未来そのものを創り出しています」とコメント。なお、この技術は、現在特許申請中だとのことだ。
どこからどう見ても本物のサーモンにしか見えない代替サーモン THE FILETは現在、一部の『BILLA』にて販売中。10月1日(現地時間)より「Revo Foods」公式オンラインストアにて販売開始予定だ。