タイ・バンコクのアートシーンが熱いらしい
タイのアートシーンが数年前からジワジワと盛り上がっている

東南アジアでアートシーンが活気づくなか、とくにタイ・バンコクの盛り上がりはすごいらしい。『Hypebeast』チームは、バンコクでアートギャラリーをオープンした『CURU』の招待を受け、取材に向かった。
現地に到着して、とくにアートの熱気を感じたのは、バンコクの中心を流れるチャオプラヤ川沿い一帯だ。
リバーシティ、WALL ART ARIA、WAREHOUSE30が熱い
まず、1985年にオープンしたアート専門のショッピングモール『リバーシティ・バンコク』が、バンコクアートの盛り上がりのきっかけを作った種だろう。ここは開業当時から隔月でアートオークションを開催しているそうだ。当初はタイの骨董品が中心だったが、いまではむしろコンテンポラリーアートを多く取り扱う。で、この『リバーシティ・バンコク』にはオークション会場だけでなく、アートの学校や、ギャラリーショップが多数入居。また、チャオプラヤー川ディナークルーズの発着点でもあるため、たくさんの人で賑わっている。
その『リバーシティ・バンコク』から南へ少し歩くと、壁にグラフィティアートが縦横無尽に描かれた『WALL ART ARIA』が広がる。すべて名もなきアーティストかな?と思ったら大間違い。タイを拠点に国際的に活動するグラフィティアーティスト、アレックス・フェイス(Alex Face)の壁画もどどーんとあり、それら含めすべての壁画からエネルギーを感じる。これぞ、ストリートアート!
そして、現在、バンコクのアートの震源地と思えるスポットがある。『WAREHOUSE30』だ。前出の『リバーシティ・バンコク』と『WALL ART ARIA』の中間地点に所在する。この『WAREHOUSE30』は、第二次世界大戦時に使われていたという倉庫をリノベーションして2017年に誕生。ゲートを入ると、UKドラムンベース界の帝王ゴールディ(Goldee)が関わる『AURUM GALLERY』があり、並んだ世界基準のアートピースにまず惹かれる。少し進むとまたまたギャラリー。今度は、若手アーティストにフォーカスする『333 ANYWHERE』だ。また、このような前衛的なギャラリーだけでなく、スニーカーを中心としたセレクトショップ『カーニバル」や、ヴィンテージストア『ホース ユニット」も『WAREHOUSE30』内に存在。アートのみならず、バンコク・カルチャーの震源地と言っても過言ではないかもしれない。タイの人々は、好きなアートを身近に飾っておきたい、という性格の人も多いようで、デートがてらこの『WAREHOUSE30』に訪れていた。
そして、この度、このバンコクカルチャー震源地『WAREHOUSE30』に、日本のギャラリー『CURU』がオープンすることとなったのだ。(続く)