ティンバランドとのデュオで活躍したラッパー マグーが死去
享年50

ヒップホップ界屈指のプロデューサー ティンバランド(Timbaland)とのデュオ、ティンバランド & マグー(Timbaland & Magoo)として活躍したラッパーのマグー(Magoo)が50歳で亡くなったと報じられた。マグーの妻や遺族が発表した声明によると、彼は今週末に米ヴァージニア州ウィリアムズバーグで息を引き取ったようだ。彼には喘息以外に健康上の問題はなかったものの、ここ1週間は体調がすぐれなかった模様。検視局では、彼の具体的な死因を調査中だという。
“マグー”ことメルヴィン・バークリフ(Melvin Barcliff)は、ヴァージニア州ノーフォークで生まれ育ち、ラジオや地元のレコードショップを通してヒップホップに触れ、その魅力に開眼する。10代の頃、後にティンバランドの名で活動することになるティモシー・モズレー(Timothy Mosley)をはじめ、同じようにラップを志すティーンエイジャーたちと出合う。ティンバランドとデュオを結成する以前は、当時無名だったファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)らとS.B.I.(Surrounded by Idiots)というグループ名で活動していた。
マグーとティンバランドはデュオを結成し、1997年から2003年にかけて3枚のアルバムを発表。デビューアルバムとなった『Welcome to Our World』からミッシー・エリオット(Missy Elliott)とアリーヤ(Aaliyah)をフィーチャーした“Up Jumps da’ Boogie”がシングルカットされ、『Billboard(ビルボード)』のチャートで当時キャリア最高となる12位を記録。翌年、同アルバムはプラチナ・ディスクに認定された。ジャーナリストたちは、このプロジェクトがティンバランドのプロデューサーとしての躍進の一歩であると評価。その後、初期のコラボレーターたちが次々とスターダムへとのし上がっていく一方で、マグーの存在は影を潜めていく。しかし、彼の妻は夫はいつも舞台裏にいることを好んでいた、とメディアの取材に対して明かしている。
彼の訃報が報じられた翌日、ティンバランドは『Instagram』にふたりが一緒に写っている動画や写真を「ティム & マグーは永遠に」というメッセージを添えて投稿した。
『Hypebeast』編集部一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。