Sex Pistols のアートワークを手掛けたジェイミー・リードが死去
享年76

Sex Pistols(セックス・ピストルズ)のアートワークを手掛けたことで知られる英国の伝説的なグラフィックデザイナー/アーティスト ジェイミー・リード(Jamie Reid)が、8月8日(現地時間)に亡くなったと報じられた。
ジェイミーの具体的な死因については公表されていないものの、彼と契約する『John Marchant Gallery』のオーナーであるジョン・マーチャントは、同ギャラリーの公式『instagram』を通して「アーティスト、イコノクラスト、アナーキスト、パンク、ヒッピー、反逆者、そしてロマンティストであったジェイミー・マクレガー・リードが逝去しました。ジェイミーは最愛の娘ローワン、孫娘ローズ、そして膨大なレガシーを遺しました」という声明を発表している。
1947年にロンドンで生まれたジェイミーは、クロイドン・アート・カレッジ(Croydon Art College)在学中に、のちにSex Pistolsのマネージャーとなるマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)と出会う。彼らは1968年の学生運動に参加し、大学占拠などの活動を共にするようになる。アートスクールを卒業後の1970年、ジェイミーは急進的な政治雑誌『Suburban Press』を共同創刊し、そこでカットアップしたグラフィックやスローガンを用いた独自のスタイルを確立した。彼の名を一躍有名にしたのは、マルコムの依頼を受けて制作したSex Pistolsの一連のアートワークだろう。バンド唯一のアルバム『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols』のジャケットや、エリザベス女王の唇に安全ピンをあしらった『God Save the Queen』のアートワークなどはいまもパンクを象徴するイメージとして、多くのアーティストに影響を与えた。
『Hypebeast』編集部一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。