バンコクで個展を行ったアーティスト、MHAK 氏にインタビュー
バンコクのギャラリー『CURU』のこけら落としアーティストは、ペインターのMHAK!

“生活空間との共存”をコンセプトに持つMHAK氏。伝統工芸や民藝品が多い環境、会津若松で育ち、自身は建築物やデザイナーズ家具が好き。今回、バンコクでの初個展ということで、どのようなことをイメージしたのか。アートギャラリー『CURU』のオープニングで遭遇した本人に突撃した。
Hypebeast:まずMHAKとは何者ですか?
ペインター、壁画家です。最近はキャンバスに描くことが多くなってきましたけど、やっぱり壁画も好きで変わらずやらせてもらってます。
今回、なぜタイ・バンコクで個展を開いたのですか?
ギャラリー CURUからオファーをもらったのがきっかけです。ディレクターの大栗さんが、同い年ということもあって親近感もあるし、このCURUのこけら落としをやらせてもらえると聞いて即オッケーしました。
バンコクのイメージについて教えてください!
これまでに日本だけでなく、アメリカやオーストラリア、イタリア、アルゼンチンなど国内外で作品を発表してきましたが、今回のバンコクは特別に楽しみにしてました。お恥ずかしながら、10年ほど前はアジアにほとんど関心がなかったのですが、海外の作家からバンコクが熱い、盛り上がっている、アートに対する理解度が増している、などと聞いていて、興味を持ち始めていたのです。今回東南アジアの勢いを実際に肌で感じれるベストのタイミングで個展 “POP TIDE”が開催できてとても嬉しいです。
バンコクで個展をするにあたり、こだわった点はありますか?
とにかく色は意識しました。タイには今回初めて来たんですが、タイの人々の生活空間をイメージしながら、タイを自分なりに解釈して制作しました。色を使った作品をベースに、ほんの少し差し色を加えたりと、僕の“生活空間との共存”というコンセプトはずらさずに、しっかりとこの国の生活にも馴染むように。色を切り返した作品群も今回が初の試みです。
屏風作品も最高でした!
タイも仏教の国。タイの寺院等でも大胆に金箔が使われてる絢爛豪華なイメージがあったので、日本における金泊作品との融合を考えて、初めての屏風作品も発表させてもらいました。よくある日本画のアプローチではなくて僕なりの解釈で作らせてもらった屏風作品に良い評価も沢山頂けたので安心しました。
MHAK(アーティスト)
1981年、会津若松生まれ。デザイナーズ家具や内装空間に多大な影響を受けたことから、絵画をインテリアの一部として捉えた“生活空間との共存”をテーマに壁画を中心とした制作活動を行う。