トラヴィス・スコットが Astroworld Festival 事件で刑事責任を問われないことに
担当弁護士は「(この決定は依頼人にとって)大きな安堵です」とコメント
2021年に、10人の死者と300人以上の負傷者を出したトラヴィス・スコット(Travis Scott)主催の音楽フェス「Astroworld Festival(アストロワールド フェスティバル)」。トラヴィス側を相手取った集団訴訟が起こされていたが、テキサス州の大陪審は、トラヴィス・スコットを起訴することを断念したと、彼の弁護士であるケント・シェーファー(Kent Schaffer)と検察当局が6月29日(現地時間)に発表した。
シェーファー弁護士は「彼は、他人を傷つけるようなことをするよう人々に勧めたことはありません。(この決定は依頼人にとって)大きな安堵です」とコメント。しかし、トラヴィス・スコットは「Astroworld Festiva」に関連する複数の民事訴訟に直面している。
「Astroworld Festiva」の会場となった『NRG Park(NRG パーク)』にはメインステージとセカンドステージの2つのステージが隣り合うように設置されていた。トラヴィス以外の全てのアーティストがセカンドステージでパフォーマンスし、セカンドステージのトリとなるSZA(シザ)が終わると同時に観客がメインステージに殺到。メインステージの客席はカメラマンの移動のため縦横に4つに分断されていたため、逃げ場のなくなった下手側(特に後方の客席)では1人当たり約0.2平方メートルのスペースしかないほどの過度な密集に。10人の死者のうち7人が下手側後方の客席にいたという。