H&M が著作権侵害で SHEIN を提訴
〈H&M〉の商品のデザインを複数コピーしたとして損害賠償を請求
スウェーデン発のファストファッションブランド〈H&M（エイチ・アンド・エム）〉が、中国発のファッションEC〈SHEIN（シーイン）〉と以前その親会社であった「ZoeTop Business」を著作権侵害で提訴したことが明らかになった。
『Bloomberg』の報道によると、〈H&M〉は〈SHEIN〉が同ブランドの商品のデザインを複数コピーしたとして、損害賠償と著作権および商標権侵害行為の差し止めを求めたという。この訴訟は2021年7月に提起され、香港の裁判所は昨年9月に初めて審理し、裁判官が訴訟の続行を認めたようだ。直近の審理は6月21日に香港高等法院で行われ、次回は7月31日（共に現地時間）を予定している。〈H&M〉は〈SHEIN〉が同ブランドのデザインをコピーした“証拠”として、水着やセーターなどのアイテムの写真を裁判所に提出しているとのこと。
しかし、ファストファッションブランドの代表格である〈H&M〉の展開しているオリジナル商品は、当然ながら“不特定のデザイナーにインスパイアされた”アイテムが中心だ。かつて他ブランドのコピー商品で非難された〈H&M〉が、いまや新興のライバル企業に対して同様の訴えを起こしているという事実は、ある種の皮肉と言えるだろう。
