タイラー・ザ・クリエイターが 1st アルバム『Goblin』を“最悪なプロジェクト”だったと明かす
「『Goblin』は最悪だよ。でも今でもあのプロジェクトを愛している」

フランク・オーシャン(Frank Ocean)、The Internet(ジ・インターネット)、マット・マーシャンズ(Matt Martians)らを輩出したオルタナティブ・ヒップホップ集団 OFWGKTA(オッド・フューチャー/Odd Future Wolf Gang Kill Them All)で、リーダーを務めたことでも知られ、その独自のセンスから、デザイナーとしても活躍するタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)。そんな彼が、ポットキャスト『Rap Radar』にて、世界ソロデビューを飾った2011年発売の1stアルバム『Goblin』を“最悪なプロジェクト”だったと明かした。
リード・トラック “Yonkers”のMVで、ゴキブリを食べ、嘔吐し、最後に首を吊るといった、過激なパフォーマンスを披露し、世界中を騒がせたタイラー。本アルバムで一気に世界的知名度を上げたものの、『Rap Radar』にて、「『Goblin』は最悪だよ。でも今でもあのプロジェクトを愛している。エネルギーとオーラがあるんだ。あの不安定なシンセと、汚いドラムと、全曲でかなりヤバいことを叫んでいたことが人々に聴かれるきっかけとなった。正直、音楽が評価されたわけじゃない。あの時代にいた人ならわかるけど、エネルギーとオーラと他のアーティストたちがやっていたことの間を切り裂いた空気感が重要だった」と語った。
また、「今でもあのアルバムで良いと思う曲はあるけどね。“Yonkers”とか“She”とかは素晴らしいよ。“Nightmare”の最初の2バージョンもイケてるし、“Tron Cat”も良いね。“Analog”もクールだ。あのアルバムには結構みんなが知らない曲も入っているし、1曲目の“Goblin”の後にレコーディングした適当な曲たちがたくさん入ってる」とも述べている。