MSCHF が塩粒より小さい極小バッグを制作
「ファレル・ウィリアムスは大きな帽子が好きなので、私たちは信じられないほど小さなバッグを作りました」
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『Hypebeast Magazine(ハイプビースト マガジン)』最新31号 “The Circle Issue(ザ サークル イシュー)”の表紙も飾ったアメリカ・ニューヨークを拠点とするアート集団「MSCHF(ミスチーフ)」。無限の遊び心を遺憾なく発揮したプロダクトで物議を醸す彼らが、またまたとんでもないアイテムを発表した。今回は〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉のトートバッグ OnTheGo(オンザゴー)を模した樹脂製の極小バッグだ。
この半透明なハンドバッグは、657×222×700 マイクロメートル(※1 マイクロメートル=0.001 ミリメートル)という大きさで、なんと海塩の粒よりも小さい。「MSCHF」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるケヴィン・ウィズナー(Kevin Wiesner)によれば、本プロダクトは、可能な限り機能的であるべきだったバッグが、便利さは2の次で、派手なアクセサリー化している高級バッグに対する「MSCHF」からの回答だという。「MSCHF」といえば、裁判沙汰になるケースも少なくないが、案の定というか当然のごとく今回の塩粒バッグも〈Louis Vuitton〉の許可を取っていない。先述のウィズナー氏は「ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は大きな帽子が好きなので、私たちは信じられないほど小さなバッグを作りました」と『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』に語っていた。
本プロダクトのために、「MSCHF」はバイオテクノロジーを専門とする複数の工業メーカーに働きかけ、最終的に2光子重合と呼ばれる微細な3Dプリントプロセスを用いて制作された。このMicroscopic Handbagは、6月19日(現地時間)に開催されるサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)のオークション「Just Phriends」で限定発売される予定。