Takeoff の母親が銃撃現場となったボウリング場に対して訴訟を起こす
「適切かつ十分なセキュリティを提供しなかった」と主張

昨年11月1日(現地時間)、米テキサス州ヒューストンで銃殺された米アトランタ出身のヒップホップグループ Migos(ミーゴス)のメンバー Takeoff(テイクオフ)。彼の死から半年余りが経過した今、Takeoffの母親が、その現場となったボウリング場に対して、法的措置を取っていることが明らかとなった。
米『Billboard(ビルボード)』によると、つい先日、Takeoffの母親であるタチアナ・ダベンポート(Tatiana Davenport)は、ボウリング場のオーナーとその運営を行う合同会社を相手取り、不法死亡訴訟を提起した。訴状では、彼女は現場が「適切かつ十分なセキュリティを提供しなかった」と主張し、「招待客への犯罪を抑止するためのスクリーニング機構、営業時間外の管理やセキュリティ対策を提供せず、業界基準のルールも執行しなかったため、オーナーに過失がある」と非難した。
当時、ボウリング場内でダイスゲームをしていたTakeoff(本名:キルシニク・ボール/Kirshnik Ball)は、ボウリング場の外で男が銃を乱射した際に、頭部と首に流れ弾が当たって射殺された。タチアナ・ダベンポートは、その容疑者として提訴されているパトリック・クラーク(Patrick Clark)に対して、100万ドル(約1億3,400万円)の賠償請求を求めている。加えて訴状では、「被告らは敷地を安全に保つための通常の注意を怠り、キルシニク・ボールに対する義務に違反した」と述べ、「被告らの過失の直接的かつ予見可能な結果として、キルシニク・ボールは壊滅的な身体的損傷を負い、意識的な痛みと苦痛に耐え、精神的苦痛を経験し、差し迫った死を認識し、不当な死にいたり、その他の損害を被った」と付け加えている。