AMI とマグナム・フォトが “FAMILY” をテーマにしたフォトプロジェクトをローンチ
パリとマイアミで初公開されたプロジェクトの舞台裏に『Hypebeast』が密着
〈AMI(アミ)〉の愛称で知られるパリ発のファッションブランド〈AMI Alexandre Mattiussi(アミ アレキサンドル マテュッシ)〉は昨年、“世界最高の写真家集団”である「Magnum Photos(マグナム・フォト)」とのパートナーシップを発表。ファッションと写真というそれぞれのシーンのトップリーダー同士がタッグを組み、“FAMILY(家族)”をテーマに世界4都市を巡回する展覧会と写真集の販売を実施するフォトプロジェクトをローンチした。
本プロジェクトでは「Magnum Photos」の正規メンバー13名に加え、ゲストとして2名のビデオアーティストが参加し、それぞれが独自のアプローチで作品を制作。それらの作品群は昨年末からパリとマイアミのアートバーゼルでの展示を皮切りに、先月には上海でも巡回展が開催された。このたび『Hypebeast』では、〈AMI〉の創設者兼クリエイティブディレクター アレキサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)や、「Magnum Photos」のパートナーシップディレクター ニカンドレ・コウクリオティ(Nikandre Koukoulioti)らに密着し、巡回展の舞台裏からコラボレーションの意義について深掘りしていく。
「私たち皆は、異なる家族から生まれてきました。それをコンセプトにどのような解釈で作品を仕上げるかが重要です」。そう語るマテュッシは続けて「作品はとてもパーソナルなものであり、彼らの(コラボレーターらの)思い出や信念、考え方が詰まった物語を写真集にしました」と説明している。
シベリアの孤立したコミュニティを撮影したことで知られるドイツ系ロシア人フォトグラファー ナンナ・ハイトマン(Nanna Heitmann)は、今回のコラボレーションについて「 “食べるものもなく、孤独で一緒にいられる誰かを夢見るピエロのショートストーリー” を表現しました。それぞれのアーティストが違う視点を持っているので、家族というコンセプトをさまざまな方法で見せていければいいなと思っています」とコメント。
本プロジェクトにゲストとして参加したヤング・ジョー・リー(Young Joo Lee)は、自身が生まれ育った韓国の高層マンションでの経験を作品に投影し「さまざまな家族を撮りたいと思い、それを視覚的に表現しました」とコンセプトを語った。
ヤエル・マルティネス(Yael Martínez)はメキシコを拠点とするフォトグラファーで、一見すると何もないように見えるが、よく見ると解釈の余地がある写真の中の“不在”にフォーカスした作品を得意とする。そんな彼が手掛ける今作のコンセプトについては「人生やコミュニティでの経験に関連していて、同じ血が流れていなくても関係なく、私たちは宇宙とつながっていて、この空間と時間を一緒に生きること」と明かしている。
このようなコラボレーションは歴史的なものであり、このタッグに関してコウクリオティは「AMIのアートディレクターであるジョナサン・フェラーリ(Jonathan Ferrari)との出会いは運命的でした。まるで私たちのあいだに魔法がかかったように」と語る。そしてマテュッシは最後に「このフォトプロジェクトは会話のようであり、この最高の会話は現在も進行中です」と締めくくる。
まずは上記のビデオから、〈AMI〉と「Magnum Photos」による“FAMILY”をテーマにしたプロジェクトの概要を確認し、詳細に関してはブランドの公式ウェブサイトをチェックしみてはいかがだろうか。