アン ドゥムルメステールの新クリエイティブ・ディレクター ルドヴィック・デ・サン・サーナンがわずか1シーズンで退任へ
〈BALLY〉のルイージのケースに続き、異例のスピード退任
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2022年12月より〈Ann Demeulemeester(アン ドゥムルメステール)〉のクリエイティブ・ディレクターを務めているデザイナー Ludovic de Saint Sernin(ルドヴィック・デ・サン・サーナン)が、早くも同職を退任することが明らかになった。
ベルギーで生まれ、フランス・パリで育ったLudovicは、〈DIOR(ディオール)〉〈Saint Laurent(サンローラン)〉〈Balmain(バルマン)〉といった名だたるメゾンで経験を積んだのち、2017年に自身の名を冠したブランドをローンチ。翌年の2018年には、「LVMH Prize」のファイナリストに選出されている。
Ludovicは昨年12月に〈Ann Demeulemeester〉のクリエイティブ・ディレクターに就任し、今年3月にデビューとなる2023年秋冬コレクションをパリ・ファッションウィークで発表したばかり。同コレクションはAnn時代のアーカイブを再解釈しつつ、彼の官能的な美学を反映させたスタイルを確立し、ジャーナリストからは高い評価を得ていた。
『Business of Fashion』の報道によると、彼の退任の理由は現時点では明らかになっていないという。この事について〈Ann Demeulemeester〉から正式な声明は未だ発表されていない。