YEEZY の保有する約105億ドルの凍結に関する adidas の判決が覆される
〈adidas〉が米ニューヨーク州法において重要な確認を怠ったとして訴訟を取り下げ

〈adidas(アディダス)〉が、Kanye West(カニエ・ウェスト)改めYe(イェ)の主宰する〈YEEZY(イージー)〉の保有する7,500万ドル(約105億円)の資産を凍結を求める申し立てを行なっていたことが確認された。
昨年の11月11日(現地時間)、〈adidas〉が〈YEEZY〉を相手取って訴訟を起こすことにしたのは、両者が民事調停を通じて事業上のパートナーシップ契約解消の訴訟を起こしている間に、〈YEEZY〉の銀行口座に眠っていると思しき7,500万ドルが消失しないようにするためと考えられている。当時、ヴァレリー・E・カプローニ(Valerie E. Capronim)判事は、事前に通知されれば、〈YEEZY〉が“資産を削除または消失するリスク”があると判断し、反論の機会を与えずに〈adidas〉の“差し押さえ”命令の要求を一方的かつ速やかに認めていた。
しかしながら、『Billboard』によると、〈YEEZY〉に対する連邦訴訟が公表されてから1週間後、米国地方裁判所のヴァレリー・E・カプローニ判事は、〈adidas〉が法廷での追加手続きにおいて、〈YEEZY〉に対して米ニューヨーク州法で求められている“確認”を怠ったと判決。〈YEEZY〉の銀行口座にある1億ドルの4分の3を凍結するという命令を取り下げた。判事は、「約6カ月間、adidasが命令を確認するために適時に行動しなかったため、凍結は無効になった」と述べている。