米ニューヨーク・マンハッタンの“平べったいアイロン型”ビルが約220億円で落札される
1902年に建設されたマンハッタン最古の高層ビルの1つ
今年3月、所有者間の争いを解決するために競売に掛けられ、話題を呼んだ米ニューヨーク・マンハッタン5番街のランドマークの1つである『Flatiron Building(フラットアイアンビル)』。ユニークな形状で知られるこの建物が、5月23日(現地時間)、同市内で再び競売に掛けられ、1億6,000万ドル(約220億円)で落札されたことが明らかとなった。
1902年、建築家のDaniel Burnham(ダニエル・バーナム)が設計した22階建ての『Flatiron Building』は、5番外とブロードウェーの交差点に立つマンハッタン最古の高層ビルの1つ。当時は、『Fuller Building(フラー・ビル)』と名付けられたものの、その三角の形状がアイロンに似ていることから、“Flat Iron(フラットアイアン)=平べったいアイロン”と呼ばれるようになった。また、開業当初は建設会社「Fuller」社の本社ビルとして使用されていたが、1925年、同社がこのビルを投資シンジケードへ売却。1990年代後半には、ビルの所有権がパートナーに分割され、2019年に最後のテナントが撤退した後、全館で空き状態となっていた。
今年3月の競売では、投資ファンドによって1億9,000万ドル(約260億円)で落札されていた『Flatiron Building』。しかしながら、購入手続きを終えられなかったことから、再び競売に掛けられ、不動産開発業の男性率いる投資家グループが最終的に1億6,000万ドルで落札したとのこと。