PERIMETRON から生まれたトリオ 圓による福井県での活動記録を凝縮した書籍『MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL』がリリース
3月4日(土)・5日(日)には福井の『越前ハウス』でさまざまなゲストを招いたローンチイベントを敢行(UPDATE:東京での販売会を4月8日に開催)
UPDATE(2023/3/15):クリエイティブチーム「PERIMETRON」から派生したトリオ「圓」による福井県での活動記録を収録した書籍『MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL』の一般販売が決定。3月4日(土)と5日(日)に福井県の『越前ハウス』で開催された本書の先行販売会を兼ねたローンチイベントは他県からも多くの人が訪れ、大盛況で幕を閉じた。そして来たる4月8日(土)には東京・永田町に位置する「WATARIGARASU」のオフィスにて販売会を実施し、同日よりオンラインを中心に一般販売を開始。本書の販売価格は4,620円(税込)で、初版は2,000部限定となる。なお、イベント当日には「圓」のメンバーや本書のアートディレクションを手掛けたグラフィックデザイナー/現代美術家の宇平剛史も来場。福井でのイベントに参加できなかった方は、ぜひこの機会に会場へと足を運んでみてはいかがだろうか。
『MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL』 販売会 @東京
日程:4月8日(土)
会場:WATARIGARASU Office
住所:東京都千代田区平河町 2-5-3 GRID 5F Midori.so NAGATACHO
時間:13:00-20:00
参加者:西岡将太郎・佐々木集・森洸大(圓/PERIMETRON)、宇平剛史(グラフィックデザイナー/現代美術家)、大隅祐輔・倉本潤(WATARIGARASU)
(*当日はお酒や軽食を提供予定)
ORIGINAL(2023/3/4):東京を拠点とするクリエイティブチーム「PERIMETRON(ペリメトロン)」所属の西岡将太郎、佐々木集、森洸大から成るトリオ「圓(e n )」によるプロジェクト “FUKUI TRAD”の活動記録を収めた書籍『MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL』がリリース決定。本書は3月4日(土)、5日(日)に福井県で行われるリリースイベントにて100部のみ先行販売後、オンラインを中心に一般販売となる。
“FUKUI TRAD”は「圓」の3人が2021年初頭に企て、約1年間かけて取り組んでいた福井県の伝統工芸を再考するプロジェクト。福井県には越前漆器や越前打刃物、若狭塗り、越前箪笥、若狭めのう細工、越前和紙、越前焼といった伝統工芸が息づいている一方で、あらゆる地方の類に漏れず、大量生産による圧迫、それによる需要の低下、後継者不足、首都圏への人口集中などの影響により、かつての活気を失いつつある。“FUKUI TRAD”プロジェクト発足当初は、「圓」の3人のフィルターを通した新しい伝統工芸品の開発を主眼としていたものの、彼らの意識/目的はその歴史や技術の“息”を絶やすことなく、どのように生かして継承していくか、という根源的な問題に向かっていった。
「圓」のメンバーと福井県との縁はそれまで皆無だったため、彼らはプロジェクトの初期段階より福井県越前市に“オフィス”と“住居”として2棟の『越前ハウス』を借り、東京との二拠点生活を実行。月に1、2度は福井に訪れ町を探索することで、そこで偶然生まれた人や伝統工芸士との繋がりが、本プロジェクトを完遂へと導くことになる。プロジェクトメンバーの佐々木は、“FUKUI TRAD”について「完全に(たびたび課題が現れ、ヒントを町で探す)RPGだった」とその過程を振り返る。
今回出版される書籍『MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL』は、そんな“FUKUI TRAD”の全過程を完全網羅・凝縮した1冊。タイトルの“MICRO TRIBE(小さな族)”は、彼らが形成してきた(そして、これから拡大しようとしている)“人の渦”を指し、“ANNUAL/MANUAL”は本プロジェクトの年次報告であるのと同時に、「圓」流のクリエイティブ/サバイバルマニュアルであることを意味する。編集・出版は“FUKUI TRAD”の中期より「圓」に帯同し、断続的に彼らへの取材や会話を重ねてきたメディア/シンジケート「WATARIGARASU(ワタリガラス)」が担当。本書ではメンバー3人が本来縁もゆかりもなかった福井という田舎の地で、どのようにクエストし、仲間を募り、人の渦を形成し、直面する数々の課題(*行政や目減りする予算など)に立ち向かっていったかというプロジェクトの軌跡を全て臆すことなく文脈化して収録。また、森による“渦巻き”のアートワークを福井の越前和紙にエンボス加工で施した、美しい装丁にも注目したい。本書のアートディレクション/デザインは、気鋭のグラフィックデザイナー/現代美術家として国際的に活躍する宇平剛史が手掛けている。
3月4日(土)と5日(日)には、福井県の『越前ハウス』でさまざまなゲストを招いたローンチイベントを敢行。本イベントでは『MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL』の先行販売のほか、『越前ハウス』をオープンハウス化する計画を発表。今後は同地に東京や海外からクリエイターや文化人を招致し、福井の産業と繋げていく動きを活発化させていくとのこと。新たな形での地方創生や、これからのコミュニティーのあり方へのヒントが詰まった本書と共に、今後の「圓」の活動にも注目してほしい。
『MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL』リリースイベント
日程:3月4日(土)、5日(日)
会場:越前ハウス
住所:福井県越前市中新庄町63-38
(*公共交通機関の通らない場所のため、車などで来場を推奨)
時間:10:00〜日暮れまで
ゲスト:22re Office(from LA Architectural Designer)、studiolab404(from Tokyo)、HIMI(from Tokyo)、StarRo(from LA, Tokyo)、SAMPO(from Tokyo)、その他 福井県の伝統工芸士の方々