Patek Philippe が2023年の新作コレクションを発表
独自のトラベルタイム機能を備えたCalatravaや、Grandmaster Chimeのハイジュエリー・バージョン、婦人用Aquanaut Luceコレクション初の年次カレンダー・モデルなど全17点がラインアップ
3月27日(現地時間)からスイス・ジュネーブで開催中の世界最大級の時計見本市「Watches and Wonders Geneva 2023」にて、〈Patek Philippe(パテック フィリップ)〉が2023年の新作コレクションを発表した。今回は独自性溢れる24時間表示と第2タイムゾーンを表示するトラベルタイム機能を備えたCalatrava(カラトラバ)や、Grandmaster Chime(グランドマスター・チャイム)の新しいハイジュエリー・バージョン、婦人用Aquanaut Luce(アクアノート・ルーチェ)コレクション初の年次カレンダー・モデルなど、幅広いレパートリーのニューモデル全17点がラインアップする。
Grandmaster Chime Ref. 6300GR
Grandmaster Chime 6300GR-001モデルは、2つのブラウン・オパーリン文字盤、前面文字盤(時刻表示)に施された手仕上げのギヨシェ装飾による“クルー・ド・パリ(ホブネイル)”モチーフが大きな特徴。さらに、ホワイトゴールド&ローズゴールドの折り畳み式バックルを装着した2トーンのパティナ・ダークチェストナット・アリゲーター・バンドを備えることで、その美しさを際立たせる珠玉の1本に仕上がった。
Grandmaster Chime Ref. 6300/403G
〈Patek Philippe〉の卓越した“インビジブル・セッティング”技術により、118個のバゲットカット・エメラルド(7.87ct)と291個のバゲットカット・ダイヤモンド(20.54ct)がセッティングされたGrandmaster Chime 6300/403G-001は、2つのエボニーブラック・オパーリン文字盤を備えたデザインが目を引くニューモデル。前面文字盤には手仕上げのギヨシェ装飾による“クルー・ド・パリ(ホブネイル)”モチーフが施され、エメラルドグリーンのステッチを配したブリリアント・ブラック・アリゲーター・バンドが装着されている。同社の誇る高級時計製作と、ハイジュエリーの新たな組合せが実現した1本に。
Ref. 5316/50P Minute Repeater Tourbillon with Retrograde Perpetual Calendar
2017年に発表されたチャイム・ウォッチの傑作である5316モデルは、ミニット・リピーター、 トゥールビヨン、レトログラード日付表示針付永久カレンダーとムーンフェイズ表示を統合している。今回お披露目となったプラチナ仕様の新たなグランド・コンプリケーション 5316/50P-001は、従来のモデルにユニークかつモダンな魅力が追加された。外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのメタリックブルー・サファイヤクリスタル文字盤は、そのデリケートな透明さにより、時計の機械的な心臓部を垣間見せている。
Ref. 5531G World Time Minute Repeater
希少なハンドクラフトによるWorld Time Minute Repeater(ワールドタイム・ミニット・リピーター)5531G-001は、同シリーズとしては最初のホワイトゴールド仕様のモデル。文字盤センターには、今日もレマン湖上を航行する著名な蒸気船のひとつがクロワゾネ本七宝で描かれており、見るものを魅了する芸術的な1本に仕上がっている。
Ref. 5178G Minute Repeater
自動巻Minute Repeater 5178G-012は、通常のゴングの約2倍の長さを持つ2つのカセドラル・ゴングを備え、アイコニックなモデルに豊かで深みのある音色を与える。ホワイトゴールド文字盤には手仕上げギヨシェ装飾の繊細な渦巻模様が施され、その上から半透明の七宝をコーティング。繊細なハンドクラフトを体現した1本と言えるだろう。
Ref. 5224R-001 Calatrava
1932年に発表されたCalatravaコレクションは、洗練されたラウンド型ケースと控え目なスタイルによって時を超越したエレガンスの象徴として人気を博している。〈Patek Philippe〉は長年にわたりトラベルタイム・デュアル・タイムゾーン機能やウィークリー・カレンダーなど、日常生活で有用なさまざまなコンプリケーションをこのシリーズに追加してきた。今回登場した新作 Calatrava 5224R-001は、トラベルタイム・デュアル・タイムゾーンと独自性溢れる24時間表示を組み合わせたことで、同ブランドにおけるトラベル・ウォッチのレパートリーを広げることに。透明なサファイヤクリスタル・バックを通して見える新しい自動巻ムーブメント キャリバー31-260 PS FUS 24Hは、プラチナ偏心マイクロローターを備え、厚さ9.85mmのスリムなケースを実現した。
Ref. 5905R Flyback Chronograph with Annual Calendar
自動巻フライバック・クロノグラフと年次カレンダーという、〈Patek Philippe〉を代表する2つのコンプリケーションを組み合わせた5905モデルに、ブルー・ソレイユの文字盤を備えたローズゴールドのニューバージョン 5905R-010が登場。ローズゴールド仕様のケースは、凹面のベゼルとくぼみを施した側面による洗練されたデザインが大きな特徴に。ブリリアント・ダークブルーのハンドステッチ・アリゲーター・バンドを備えることで、凛とした佇まいの1本に仕上がった。
Ref. 5924G Calatrava Pilot Travel Time Chronograph
1930年代に〈Patek Philippe〉が世に送り出したアヴィエーター向けの時計からインスパイアされたCalatrava Pilot Travel Time(カラトラバ・パイロット・トラベルタイム)シリーズに、初となるクロノグラフ・モデルが2点登場。 5924G-001はブルーグレー・ソレイユ文字盤にグレイン仕上げネイビーブルーのカーフ スキン・バンドを配し、5924G-010は、ラック・カーキグリーンの文字盤にヴィンテージ仕上げオリーブグリーンのカーフスキン・バンドを組み合わせている。自動巻ムーブメント、キャリバー CH 28-520 C FUSを搭載したこの2つのニューモデルは、フライバック・クロノグラフ、トラベルタイム・デュアル・タイムゾーン機能および現地の日付指針表示という、実用的でユーザーフレンドリーな3つのコンプリケーションを統合した。
Ref. 6007G Calatrava
モダンでグラフィックなスタイルを特徴とするCalatrava 6007G-001/010/011は、エボニーブラック文字盤に3種類の仕上げが際立ち、センターにはカーボン エンボス・パターンが施されている。そのダイナミックなデザインは、文字盤とバンドの配色によってより一層際立つ。カラーは、6007G-001がイエロー、6007G-010がレッド、6007G-011がスカイブルーとなる。ホワイトゴールド・ケースには、日付表示とストップ・セコンド機能を備えた自動巻ムーブメント、キャリバー 26-330 S Cが収められている。
Ref. 4997/200R Calatrava
婦人用のエレガントなタイムピースの新作 4997/200R-001 Calatravaは、ローズゴールド・ケースとパープルで装われた文字盤とバンドが目を引く1本。同心円状の波形エンボス模様の施された文字盤には、半透明なパープルのラック塗装が50層以上も施され、魅力的な奥行きある効果を生み出す。ダイヤモンド・ベゼルで装飾されたケースには、超薄型自動巻ムーブメント キャリバー240が収められている。
Ref. 4962/200R Gondolo Serata
アール・デコ様式からインスピレーションを得たGondolo(ゴンドーロ)コレクションの新作 4962/200R Gondolo Serata(ゴンドーロ・セラータ)は、ローズゴールド仕様のケースに94個のブリリアントカット・スペサルタイト(2.02ct)が並び、12時と6時位置はコニャック、9時と3時位置はマンダリン・オレンジのダブル・カラー・グラデーションを配したエレガントなジュエリー・ウォッチ。ラック・ブラウンの文字盤には、マット仕上げとポリッシュ仕上げによりコントラストを持たせた花のモチーフで飾られている。
Ref. 5261R Aquanaut Luce
婦人用Aquanaut Luceコレクションの新作 5261R-001は、同シリーズでは初めて年次カレンダーを搭載。ローズゴールドのケースとベゼルの丸みを帯びた8 角形のデザインが、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げが生み出すコントラストによってより強調された1本に。ブルーグレーの文字盤とアクアノート・パターンのコンポジット・バンドの組み合わせは、本モデルの“コンテンポラリー・カジュアル・シック”なスタイルを際立たせている。
Ref. 5268 Aquanaut Luce
同じく婦人用の新作 Aquanaut Luce 5268/200R-010は、ローズゴールド・ケースに、ブラウンとグレーの間の温かみのあるトープカラーの文字盤を組み合わせたデザインが特徴のモデル。丸みを帯びた8角形のベゼルは、48個のダイヤモンド(1.17ct)によって装飾され、12気圧防水のケースにはストップ・セコンドを備えた自動巻ムーブメント キャリバー 26-330 S Cが搭載されている。
Ref. 5968R Aquanaut Chronograph
Aquanaut Chronograph(アクアノート・クロノグラフ)のスポーティなスタイルを再解釈した新作 5968R-001は、外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのブラウン・ソレイユ文字盤と、これにマッチするコンポジット・バンドを備えたローズゴールドのケースの組み合わせが秀逸な1本だ。搭載した自動巻フライバック・クロノグラフ・ムーブメント キャリバー CH 28‑520 Cは、コラムホイール制御と垂直ディスク・クラッチを融合。このクラッチはほとんど摩擦なく作動するため、センター・クロノグラフ秒針は、常時回転させてセンターセコンドのように用いることが可能となる。
〈Patek Philippe〉の2023年新作コレクションの全ラインアップは、公式サイトでご確認を。なお、『Hypebeast』による「Watches and Wonders Geneva 2023」の現地レポートも後日公開予定のため、そちらも期待して待とう。